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プロ5年目のシーズンで得た反省と手応え<後編>
菅野に投げ勝った甲子園での一戦

KOをくらった試合の一方で、5月25日の巨人戦についても聞いてみた。そう、巨人のエースである菅野智之と甲子園で投げ合い、1対0で勝利した試合である。

「(シーズンが終わった)今、この試合について覚えているのは、球数をかけるのをテーマにしたことです。相手が菅野さんなので、5回まで0点で抑えて、中継ぎの方に回すことが大事だなと思いました」

岩貞はゆっくり、丁寧に当時の心境を語りだした。

「回の早いうちから2ストライクと追い込んでも出し入れして、思い切り振らせないような配球をしないといけないと思いました。バッターの苦手なところを意識して丁寧に投げた試合でしたね」

試合は両チーム無得点のまま5回表を終了。菅野はここまで1人の走者も許さないパーフェクトピッチング。岩貞は5安打を許しながら6奪三振、要所を締める投球で無失点に抑えていた。

「球数をかければカウントが進むにつれて三振も増えていくんですけど、あの試合はだいぶランナーを出していました。やっぱり好投手と投げ合うときは、守備側のリズムがもの凄く大事になってきます。なので糸井さんのあの一発に救われました」

5回裏の阪神は1死から5番の糸井がライトスタンドへホームランを叩き込み、ついに均衡が破れたのだ。

「逆に1点入ったことによって守りに入らないようにしようと考えました。今まで積み重ねていた球数をかけようという気持ちを、その1点で崩さないように投げました」

岩貞はこの試合7回120球を投げて、6安打8三振1四球の無失点という見事なピッチングを見せた。そしての後、8回を桑原謙太朗、9回をドリスが守り、ゲームセット。糸井の一発を守りきった阪神が1対0で勝利をおさめた。

ちなみに岩貞と菅野が投げ合ったのはこの試合が2度目で、前回は2016年5月27日に東京ドームで行われたゲームだった。このときも阪神が1対0で勝利し、岩貞は3安打完封の見事な投球を披露していた。

「2年前のときは無我夢中というか、巨人を相手に投げることができるというのが楽しみでした。でも今年のその試合は、状況も自分の置かれている立場も違うので、責任を持って投げました」

“責任を持つ”からこそ強くなれた、そんな試合だったのではないだろうか。投手陣の柱として、来季への更なる飛躍が求められるが、岩貞は冷静に、そして確実にその期待に応えるはずだ。

プロ5年目のシーズンで得た反省と手応えショートver<後編>終了。

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