必ず、今年の経験を糧に<後編>
1994年生まれの26歳。高校時代の活躍に始まり、プロでも1年目から二桁勝利を挙げるなど、常に日の当たる場所を歩いてきたイメージを持たれがちだ。たしかに輝かしい道を歩んできてはいるものの、挫折も苦労も本人は理解し、覚悟の上でキャリアを積んできた。
「よく、順風満帆にきていたけど…というようなことを言われるんですけど、自分的にはそんなことはなくて。これまでだって悔しい思いをしてきたつもりです。だから今はそういう“波”がきたかなというくらいの感じです。歯を食いしばらなくちゃいけないような時期だと思っています。今年、自分としてはいい兆しはでてきたなと思うので、来年に向けてまた努力していきたいと思っています」
プロの舞台でも台頭が早かったため、すっかり中堅のような扱いになりつつある藤浪だが、分類的には若手といってよい年齢だ。ここ数年の悔しさを晴らす時間はまだまだこれから十分にある。
今年が、彼にとってもターニングポイントとなる年になるだろう。しなくてはいけない事情もある。いい時期も苦しい時期も共に戦い、そして背中を追ってきた、同じポジションの先輩が同時に二人もチームを去ることになったからだ。
一人は、藤川球児である。
必ず、今年の経験を糧にショートver<後編> 終了。
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