節目の10年目に向け、気持ち新たに<前編>
自己最多登板を更新したのが、今から2年前の2020年のこと。この年はシーズン途中からリリーフへと転向し、38試合に登板。初めてのホールドを記録し、リリーフの難しさを初めて経験した年になった。そこから経験を積み重ね、昨年は46試合、そして今年はチーム3位となる53試合に登板。プロ9年目にして自己最多登板をさらに更新するとともに、防御率2.57という、自身として最も良い数字でシーズンを終えた。
「毎年、どうしてもバテてしまう時期がありましたが、今年はある程度、調子を維持した状態で一年間同じようなパフォーマンスをすることができました。平均球速も上がったりして、ここ数年で一番手応えがあったシーズンでした」
湯浅京己、浜地真澄といった若手が大きな飛躍を見せた2022年シーズンだったが、岩貞もそれに負けない活躍だった。若返りが進むチームの中ではすっかりベテランのような扱いだが、今年でまだ31歳。今年は自己最速も更新(154km/h)するなど、まだまだ進化の可能性を示した一年だった。
リリーフに専念して3年。年齢的な衰えも意識して、昨オフはこれまで以上にウエイトトレーニングに取り組んだというのが、“進化”の一因だと話す。
「全力で投げなくても昨年より速い球が投げられているという感覚があり、そのおかげで例年以上に制球を意識して投げることができました。今までのシーズンより…」
悔しさの原因は、2年連続で…
節目の10年目に向け、気持ち新たにショートver<前編>終了。
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