大歓声を力に変えて<後編>
甲子園を包む大歓声に“慣れ”ることができてから、自分のプレーができるようになってきたと語る森下。実際に成績の推移を見比べていくと、6月を終えた段階では打率.171という成績だったが、そこから徐々に数字を上げ、8月23日の試合終了時点で.235にまで到達している。月間で見比べると、6月の打率が.200だったのに対し、初本塁打が飛び出すなど飛躍のきっかけを掴んだ7月は同.254。8月は現時点で.282というところだ。
「最初は緊張してしまっていたんですが、今はあまり聴こえていない時もあるぐらい、集中することができています」
本塁打も、7・8月の2ヶ月で5本を記録。マルチ安打も7月以降で9度(6月までは3度)記録するなど、固め打ちの場面も増えてきた。器用さも光る背番号1が今後増やしていきたいのは、中軸に求められる部分の数字だと話す。
「理想の打者というか、自分としては打点とホームランというところで、しっかり数字を残せるバッターになりたいという風に思っています」
今季は1番に据えられることもあったが、目指すはやはり中軸だ。ちなみに、右方向への強い打球が持ち味にも思える森下だが、調子のバロメーターは“左中間”への打球だという。
「自分の中で、状態がいいなあというときは…」
大歓声を力に変えてショートver<後編>終了。
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