代わりのいない存在に<後編>
今年の活躍は“恐怖の8番打者”としてだけではない。不動のショートストップとして、高いパフォーマンスを示し続けたとおり、守備面での成長もみせた1年だった。前述の通り、シーズン後にはゴールデングラブ賞という最高の勲章も得るほどの活躍を見せたが、これこそが今年、木浪が示したかった姿だという。
「打撃のことも、スタイルを変えたりといろいろ考えていましたけど、守備のことを一番考えていたんです。岡田監督が、就任時からずっと守備のことをおっしゃられていましたし、自分もショートという内野の中心のポジションを守る立場として、一番に力を入れなくてはいけないとやってきたつもりでした」
新たな指揮官が口にしていた守備の重要性に応えるべく、最重要に位置付けていた。さらに、春のキャンプでの出来事が、より一層自分の技術の充実につながったと振り返る。
「春のキャンプで、鳥谷さんが臨時コーチにきてくださって、守備の時にいかに脱力するかというのを教えていただきました。それが今の自分にドンピシャでハマったというか、『これだっ!』というのがわかった感じだったんです。そこが一番変わったと言っても良いぐらいですね」
守備における脱力――。
代わりのいない存在にショートver<後編>終了。
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