東北楽天ゴールデンイーグルス
6.4(TUE)5(WED)6(THU)
阪神甲子園球場
燃える思いをグッと心の中にしまい込み、普段通りマウンドに上がる。4日・楽天戦(甲子園)の先発を務めるのは、昨季のMVP右腕・村上頌樹投手。ここまで8試合に登板して2勝4敗、防御率2.03。満足できる成績ではない。2日・ロッテ戦(ZOZOマリン)では同学年の才木が今季3度目の完封勝利。ビンビン刺激を受けていた。
「才木がああいうピッチングをしていたので、チームトップの6勝もしましたし、自分も続けられるように初回からしっかりやっていきたいと思っています」
現在3連敗中だ。5月14日・中日戦(豊橋)は、8回途中8安打4失点(自責点3)。21日・広島戦(マツダ)では、5回9安打5失点で敗戦投手になった。先発予定だった交流戦開幕ゲームの28日・日本ハム戦(甲子園)が天候不良のため中止となり、岡田監督は「一回飛ばす。『休養』言うといた」と登板間隔を空ける決断を下した。
2週間の"休養"をもらった村上は、自分を見つめ直した。「監督に『休養』と言われたので、しっかり疲れが取れるようにやっていきたいです」と疲労回復を最優先に考え、その上で投球フォームを確認。直球がシュート回転する悪癖は「ないですね。良い感じに戻っているので、そこは問題ないかな」と映像などで細かく確認。「調整して万全で投げられるように。休みをもらった分、次は結果で貢献できるようにやっていきたいと思っています」と気合はみなぎっている。
リベンジの思いもある。昨年6月6日・楽天戦(楽天モバイル)は、8回7安打4失点と乱れた。攻撃陣が得点力不足にあえぐ中、勝利のためには先発投手の奮闘が必要不可欠。もちろん、村上も自覚している。
今江新監督が率いるリーグ4位の楽天は、ここまで交流戦6試合で4勝2敗と上り調子。同ワーストの防御率4.00、217失点とやや投手陣に不安があるが、攻撃陣は着実に1点ずつもぎ取ってくる。阪神は現在、2位・広島にゲーム差なしの3位。ここから一気に上昇気流に乗りたい。
報知新聞社/中野 雄太