中日ドラゴンズ
7.26(FRI)27(SAT)28(SUN)
阪神甲子園球場
後半戦を迎え、大混戦のセ・リーグの優勝争いが加速する。4位のタイガースも首位とは3・5ゲーム差で、十分に球団史上初のリーグ連覇を狙える位置だ。岡田監督は「こんなの2月から想定している」と冷静。「混戦のおかげと言ったらまずいし、違うけど、タイガースとしては本当にいい時期もなかったのに投手陣の頑張りで、なんとかしのいできた。そういう意味では、楽しみは楽しみ」と残り53試合を見据えた。
最初に対戦する中日は5位だが、決して諦めていない。立浪監督も「首位と8ゲーム差だけど、チャンスがない数字ではない。何かミラクルを」と気合十分。7月に入ってから高橋周、前半戦の最後のカードで主砲の中田も一軍に帰ってきた。4月にチームを好調に導いた2人が復帰。オールスターでも活躍した細川に加えて福永、板山ら好調の選手が並ぶ打線は注意が必要だ。
ただ、やはり手ごわいのは投手力だ。後半戦に向けて岡田監督が「もう、打線の奮起。勝負所はみんなが分かっていると思う」とハッパをかけた打線が、まずはリーグ屈指の中日投手陣を攻略して波に乗りたいところだ。26日の初戦で対戦する小笠原に対しては今季15イニングで無得点。だが、主力しだいでガラリと変わるはずだ。昨季は大山が11打数6安打、佐藤輝が11打数5安打、森下が8打数5安打と打ち込み、4試合で3度の黒星をつけた。今季は苦戦中だが、もう3度目の対戦。この日の練習後に、東海大相模高の後輩である森下が「個々が反省して結果を出せば勝てると思う。初戦を勝てたら」と宣言した。
投手陣は村上、大竹、西勇が竜を迎え撃つ。安定感抜群の3人は特に本拠地では鉄壁だ。今季の甲子園での防御率は村上が0.74、大竹が2.20、西勇が2.14。30日からの巨人戦は「KOSHIEN CLASSIC SERIES」として聖地の誕生100周年を祝うが、そこに続く3連戦も超満員を味方にスタートダッシュを決める。
報知新聞社/安藤 理