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ブラゼル、右前へサヨナラ打！
劇的なサヨナラ勝ちで再び勝率を5割に戻した。これで気持ちよく札幌、仙台遠征に行けるだろう。
きのうの乱打＆乱守戦から一転、きょうは両先発投手が粘りのピッチングで、1対1のまま9回を迎えた。
ロッテの攻撃を守護神・藤川がゼロで抑えると、その裏、阪神は先頭・金本が四球を選び（代走・田上）、マートンが左前打でつないで無死一、三塁。関本は三塁ゴロに倒れたが、ブラゼルが追い込まれながらもしぶとく右前に転がして、勝利の1点をもぎとった。
「三塁走者が田上だったので、転がしてくれれば、前に飛ばしてくれれば何とかなると思っていた。ボール気味だったけれど、うまく食らいついてくれました」と和田監督。
開幕四番の新井をスタメンから外した一戦。それだけに、勝つか負けるかで大きな違いがあった。
「ベンチ入り選手全員で戦うということ。今回は（新井の）不調だったが、ケガでということもあり得る。控えの選手が同じような働きをしてくれると、きょうのようなゲームができる。レギュラーと控えの差を小さくというのが今シーズンの課題でもあった。1人、2人抜けてもカバーできる選手がベンチにいてくれる」
大きな決断をした和田監督は、1勝の重みをかみ締めながら話してくれた。
