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初対戦小山を攻略できず…接戦を落とす
初対戦の若い投手を打ちあぐねた阪神が接戦を落とし、今季14度目の完封負けで引き分けを挟み5連敗。カード7連敗となり、4季ぶりに対巨人負け越しが決まった。
「単打は良いけど、本塁打はダメ!」とマウンドに上がった阪神先発・久保は、初回一死1・2塁のピンチに阿部・村田を連続三振に仕留める立ち上がり。2回以降は、外角中心・非常にコントロールの良い投球で波に乗った。
持ち球が長身からの角度ある直球にブレーキ鋭いカーブ、スライダー、フォークという今季2度目の先発となった巨人2年目23歳の小山に対して、序盤は大和に代わって今季2度目スタメン2番俊介の1安打だけで初モノに戸惑う。
ようやく5回先頭の金本がフォークを右中間に運ぶチーム2本目のヒットを放つが、得点には至らない。小山は5回(64球)2安打4三振2四球無失点と無傷のまま降板した。
前半を無失点に抑えた久保だが、6回裏一死1塁から2番松本哲に右中間二塁打を許して先取点を与えると、坂本にもライト前に追い討ちのタイムリーヒットを浴びて巨人に2点のリードを奪われた。7回には村田のレフトポール際大飛球がビデオ判定でファールとなる場面や鳥谷の超美技もあったが、久保は7回109球を投げて7奪三振も5安打2失点で敗戦投手となった。
6回から継投策の巨人は高木康ー福田ー西村ー山口と繋ぎ、守備でも新井良の大飛球をセンター松本哲がスーパーキャッチでもり立てる等、首位に相応しい盤石な試合運びで危なげなく逃げ切った。
2安打の俊介や無失点リリーフの鶴ら若手も奮闘して、決して悪い内容ばかりではなかったが…。「小山に気持ちよく投げさせてしまった。(各打者は狙い球を)絞り切れない感じだった。ファンがこれだけ応援してくれているのに、何とかしないといけない!」。甲子園以外では12連敗と苦しむ和田監督は、自らを奮い立たせるべく言葉を搾り出していた。