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再三の好機に追加点を奪えず…
杉内を苦しめながらも何度もチャンスを逸した阪神が、終盤逆転されて夏場だけで3度目の6連敗。借金は17となり、首位巨人とは22ゲーム差がついた。
上本・俊介の1・2番、新井良を初めて4番に抜擢する思い切った打線を組んだ阪神は、巨人・杉内に速攻を仕掛ける。初回 四球出塁の上本がすかさず盗塁&捕手・実松の悪送球で三進すると、俊介のライト犠牲フライで鮮やかに先制した。
しかし、2回無死2・3塁、3回二死1・3塁はモノにすることが出来ず、徐々に杉内の術中にはまって行く。それでも、ファーストストライクから狙って行く積極性と共に、上本や関本らが打席で粘りを見せる等、何とかしようという姿勢は伝わって来る。5回表には鳥谷の左前安打などで一死2・3塁と追い詰めたが、新井良・マートンが連続見逃し三振に倒れて追加点が入らない。
阪神先発・スタンリッジは攻める気持ちを胸に巨人打線に立ち向かう。球のキレ、テンポ等申し分ない内容で7回まで失点0に抑える。バックも鳥谷が好守で懸命にもり立てた。
7回表、上本がバッテリーミスに乗じ好走塁を見せた一死2・3塁では、4番新井良がスクイズを失敗するなど、またしてもチャンスを逃して、相手に流れが行ってしまう。
スタンリッジは8回裏一死満塁のピンチを招き、巨人・坂本の右犠飛でとうとう追いつかれる。そして、代わった筒井が初球の高め直球を主砲・阿部にライトへ13号勝ち越し3ランを浴びて、大勢は決した。7回2/3(121球)の熱い投球もむなしくスタンリッジには、あまりにも気の毒な黒星と言わざるを得ない。
最後は西村に抑えられて、阪神は4対1で敗れる。8回表を抑えた巨人のルーキー田原にプロ初勝利を献上。残塁12の大拙攻で東京ドーム9連敗、対巨人8連敗と屈辱的な数字が並ぶ中、2安打2四球1盗塁で大活躍の上本らが食らいついて行くひたむきな姿は、これまでにないモノに見えた。
和田監督は、暫くヒーローインタビューの様子を見つめたあと、「(ポイントになったのは)やっぱり、スタンリッジの代え時だね。それまで追加点が取れなかったから。(新井良の4番起用は)もう待っている時期じゃない。何とか打開して欲しいと…。(活躍の上本は)これからも良いところを生かして行って欲しい!」と話した。