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前半理想的な展開も引き分け試合に

若い力の活躍もあって前半を理想的に進めながらもリードを守れなかった阪神が、延長10回4対4で引き分けた。

プロ3年目・一軍初先発の阪神・二神は、いきなり二者連続四球の不安なスタートも4番ラミレスを併殺打に打ち取って一死1・3塁を切り抜けると、2回以降は本来の投球でDeNA打線を「一人一人」丁寧に抑えて行く。

DeNA高崎に対して6月3日以来新井貴を外した猛虎打線は、3回二死満塁から今季初先発6番 坂と久々スタメンのブラゼルが連続タイムリーヒットを放ち3点を先取する。ライトへ先制2点適時打の坂は、 「とにかくランナーを還したいという気持ちで打席に入った。二神を助けたかったし、良い所で打てて良かった!」とコメント。坂はこの試合・猛打賞の活躍だ。

DeNAは5回裏先頭の後藤が、二神の直球をセンターへ打ち返す豪快な一発で反撃開始。6回一死後、二神が連打されると、阪神ベンチは継投策に出る。二神は5回1/3(77球)を投げて5安打3失点(自責2)に終わったプロ初先発を振り返って、「今日は味方の援護に助けられたが、やはり6回途中での降板は悔しい。先発として6、7回を投げ切れるようにしたい」と話した。

加藤が筒香にストレートの四球を与え一死満塁になると、何とこの日昇格したばかりの鄭をぶつける。鄭はラミレスのサードゴロで1点を許した後、藤井彰の捕逸で二神のプロ初勝利を消すと、後藤にライト前タイムリーヒットを打たれ、あっさりと逆転されてしまった。

しかし、阪神も7回表 新井良が高崎のカーブを完璧に捉え、レフトへ29歳の誕生日を自ら祝う8号ソロを打ち上げ、4対4と食らいつく。「出塁してチャンスメークすることを心掛けて打席に入った。たまたまホームランになっただけ」と若き4番は謙遜する。

その後は両チーム共にリリーフ陣が踏ん張り、延長10回の末に痛み分けとなった。阪神は9回二死1・3塁とDeNA山口をあと一歩まで追い詰めたが、代打桧山がレフトフライに倒れ勝ち越しのチャンスを逃した。投手では特に7~8回を無失点に抑えた鶴を称えたい。

和田監督は、「二神には合格点をあげられる。(先発から新井貴を外したのは不安のある)肩の状態に配慮したため」などと、試合後に語った。