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新井が2本のアーチ！打ち合いを制した!
相手（１１安打）を下回る７安打ながら、新井貴の２打席連続本塁打など効果的な長打攻勢で、阪神が東京ヤクルトとの打ち合いを制した。
スタートから制球不安な東京ヤクルト先発・赤川に対して、阪神は２回表二死２・３塁から１番上本がレフトフェンス直撃の先制二塁打、大和も左前安打の連続タイムリーで鮮やかに３点を奪う。続く３回には、四球の弟を１塁に置いてスタメン復帰の６番新井貴が、赤川のスライダーをレフト中段まで運ぶ７号２ラン！リードを５点と広げた。
一方、阪神・岩田は３回裏連打で無死２・３塁とされると、代打川本のライナーをレフトのマートンが捕球出来ず２点適時二塁打に。さらに代打山田の浅い飛球をマートンがグラブで大きく弾いて『二塁打』とすると、和田監督はたまらず拙守のマートンをベンチに下げた。
岩田はこのあとも歯止めが効かず、ミレッジの左中間２点適時二塁打、川端の中犠飛でこの回たちまち５失点。あっという間に同点とされてしまった。
それでも阪神は５回表「振り抜けました！」と、新井貴が東京ヤクルト３人目の平井から２打席連続となる８号２点本塁打を放ち再び勝ち越すと、１点差に迫られた７回にはブラゼルが押本の外寄り変化球を技ありでレフトへ運ぶ来日初の代打アーチ（９号２ラン）で突き放す。先発マスクの小宮山が４四球などヤクルト投手陣に１４四死球をもらったのが、大量点に繋がったとも言える。
５回裏に暴投でもう１点失った岩田だが、勝ちの権利を有して降板。５回７９球８安打６失点の先発投手は、「味方の援護に助けられた。３回は最少失点で乗り切らなければいけない展開だった」と話し、６月１１日以来の６勝目にも反省しきりだ。
７回裏には二死満塁で筒井が畠山をセカンドフライに打ち取って、阪神が大ピンチを脱出。８回に福原が相川にタイムリーヒットを許して２点差に迫られるが、最後は藤川が１７個目のセーブで締め、９対７と辛うじて逃げ切った。
マートンの交代を巡って一時ベンチの雰囲気が悪くなる場面もあったが、スカッとする一発攻勢で淀んだムードも一掃した。「（弟・良太の活躍は）全然刺激になっていません!!」…ヒーローインタビューで兄の矜持を示した新井貴は、長期ロード後半の巻き返しを誓っていた。
