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岩田、7回127球の力投で自身3連勝
新井良の本塁打で6回に勝ち越した阪神が、終盤の度重なるピンチを凌いで2対1で競り勝った。
阪神は4回一死1・3塁とDeNA先発・藤井を攻めつけ、今季初先発の6番狩野が犠飛には距離十分と思われるセンターフライを打ち上げたが、3塁走者の新井良が突入を躊躇して先制機を逃した。
するとその裏、阪神先発・岩田が二死2塁から筒香にセンター前タイムリーヒットを打たれ、DeNAに先手を取られる。
阪神も5回表一死2塁で1番上本が中に入って来るスライダーをレフト線に弾く二塁打で同点に追いつくが、直後大和の中飛で上本は帰塁出来ずに併殺。走塁の判断ミスが重なり、なかなか波に乗れない。同点打について上本は、「とにかく次の打者に繋ごうという気持ちだった。早く同点にすることが出来て良かった」と話している。
6回表4番新井良が藤井の変化球を完璧に捉えてレフトスタンド中段に9号勝ち越しソロ本塁打を放ち、阪神が初めてリードを奪った。「しっかりと自分のスイングをすることだけ心掛けていた。たまたまホームランになってくれた」とは、いつも通りのコメントだ。 打線では、3安打を放った2番大和の活躍も忘れてはなるまい。
1点を巡る攻防は、終盤佳境に…。7回藤井がピンチを迎えるとDeNAが加賀-篠原のきめ細かい継投で二死満塁を凌げば、岩田もその裏の二死1・2塁を気迫で抑える。岩田は7回127球を投げて、4安打1失点。相手に先制こそ許したが、自身3連勝に相応しい立派な内容だった。
8回から必勝リレーに入った阪神は、福原が一死後連打でピンチを迎えるが、筒香・後藤を連続三振に斬る圧巻の投球を見せた。最後は藤川で逃げ切りを図るが、先頭の梶谷にライト線二塁打を打たれて一死3塁に。しかし、ここで藤川は下園・荒波を連続三振に抑えて6年連続20セーブを飾った。
「最後は抑えてくれると信じて待っていた」。8勝目を飾った岩田がヒーローインタビューで話した。「最近は不甲斐ない投球がずっと続いていたので…ベンチにもファンの方にも心配かけた。まだまだ頑張るので、甲子園に来て下さい!」 。
ただ、反省点も多く出た試合に、「勝ったからこそ!」気を引き締め直す事を心に銘じ、和田監督は厳しい表情で帰りのバスに乗り込んで行った。