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2年目19歳岩本が初登板初勝利！
初先発１９歳・岩本の好投に打線が猛打で応えた阪神が『呪縛』の解けたナゴヤドームで連勝を飾った。
自身初の２ケタ勝利を目指す中日先発・山内を阪神は初回から攻め、二死１・２塁として５番マートンの中前安打で先制する。「ナゴヤドームではなかなか点が入らないゲーム展開になるので、何とか先制点が欲しかった」とは、マートン先制打の談話である。
３回には上本の安打と盗塁による二死２塁から４番新井良の左前適時打、マートン右前安打、ブラゼル左前適時打と３連打で２点を追加した。ブラゼルは、「岩本を助ける為１点でも多く取って楽に投げさせてあげたかった」と話している。
５回表は大和のヒットと盗塁が効いて、新井良の２打席連続タイムリーヒットで４対０とした。 （中日・山内は５回途中でＫＯ）
山口から両親や兄らも応援に駆けつけた高卒２年目・プロ初登板初先発の阪神・岩本は、１回裏いきなり大島に中前安打を許すが、小宮山の盗塁阻止、上本の好守で無失点の滑り出し。２回も先頭井端に直球を狙い打たれ走者を背負うも、膝元直球で堂上剛を空振り三振に取るなど堂々たるマウンド捌きで後続を抑えた。
真っ直ぐは１４０ｋｍ/ｈそこそこだが度胸満点の投球でカーブ、スライダー、フォークを上手く織りまぜ、中日打線を惑わせる。４回は和田、ブランコ、井端を変化球でいずれも遊ゴロで三者凡退に打ち取るなど、３回以降は恐竜打線を完全に封じ込めた。（岩本は６回７８球２安打４三振１四球無失点）岩本に勝たせたい阪神は７回から福原-加藤-榎田-鶴と継投に入るが、救援陣も相手に１点も与えなかった。
前日鬼門での連敗を止めた阪神だが、８回にはブラゼル１２号ソロや大和の２点適時二塁打で駄目を押した。上本が４安打２盗塁、マートンは約３ヶ月ぶり猛打賞、大和・新井良・ブラゼルもマルチ安打で１３安打７得点とひさびさによく繋がった。
終わってみれば７対０の大勝で、岩本は一軍初登板初先発を見事に白星で飾った。チームでは２００７年小嶋以来の快挙だが、「先発を言われた時にコレを狙ってたんで…！（いきなり大島に打たれて）焦ったが（次の柳田から）三振取れて落ち着けた」とインタビューも堂々としたもの。唯一、スタンドで涙ぐむ母や家族の話になった時、「家族の前で勝てて良かったです！」…１９歳が嗚咽をこらえていた。
