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金本、通算475本目のメモリアル弾
先発・秋山が序盤に4失点と後手に回った阪神が、金本の記念すべき一発による追い上げも届かず、今季最後の巨人戦を白星で飾れなかった。
巨人・宮國、阪神・秋山と若手同士の先発。両投手対照的な立ち上がりで、先制したのは巨人だった。初回一死1・3塁として4番阿部が内角速球をライト前にタイムリーヒット。更に6番村田の右前2点適時打も飛び出し、いきなり秋山に5安打を浴びせ3点を奪った。
3回にも阿部の右越え24号ソロを許して、秋山はリズムに乗る前に無念の降板となる。「勝負球をしっかりと投げ切れなかったのが、初回の3失点という結果になってしまった。3回降板(60球7安打4失点)で先発として何もすることが出来ず、中継ぎ陣にも負担を掛けて申し訳ない」と、3年目の秋山が頭を下げる。
4回表、阪神は引退表明後初のスタメン出場・5番金本が、宮國のフォークを叩き豪快に右翼席へと運ぶ。田淵幸一氏を抜き歴代単独10位となる通算475本目の今季5号2ラン本塁打で2点差に迫った。(通算打点は1520)「会見でも言ったように何とか田淵さんの記録を抜きたいと思っていましたが、本当に打てて良かった」と鉄人は話す。
中盤3イニングを鶴が踏ん張った阪神は、7回表二死満塁で金本!という最高の見せ場を作ったが、巨人のルーキー左腕・高木京の速球に空振り三振に倒れて、金本はベンチに退いた。試合前には巨人ナインからも花束を贈られた偉大な選手が『伝統の一戦』という舞台から去って行った。
8回にも巨人・山口に対してマートン・新井貴の連打から一死2・3塁とするが、代打・浅井と上本が不発に終わって追いつく事が出来なかった阪神。最後は、西村に抑えられて4対2で敗れた。
「(結局敵地では)1つしか勝てなかった。この悔しさを持ち続けないといけない!」。…2ケタ安打も11残塁と今季を象徴する内容で巨人との最終戦に敗れた和田監督が唇を噛む。ただ、金本に関しては、「どうしても1本打ちたい!と言って、結果を出した(のは大したものだ)。あの下半身の使い方・粘りは若い選手が見て、感じるところがあったんじゃないかな!?」と、改めて鉄人の技術を讃えていた。