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野原将初安打、小宮山初本塁打を記録も
序盤に早々と主導権を奪われた阪神が、小宮山のプロ初アーチ等で反撃するも及ばず、東京ヤクルトに打ち負けた。
阪神先発・スタンリッジは初回から真っ直ぐ系をヤクルト打線に狙われ集中打を浴び、中村のレフトオーバー満塁一掃二塁打などで大量5失点の立ち上がりとなった。
その後は抑えたスタンリッジだが、4回(79球)9安打5失点で降板。「初回からしっかりと投げ切れず、自分の投球を取り戻すことが出来なかった」と悔しがった。
野原将・中谷ら、この日も新鮮な若手を起用した阪神打線は、ヤクルト先発左腕・赤川の球威に押されて5回まで僅か1安打。ようやく6回表、上本がこの日2本目のヒットとなるセンターへの二塁打で出塁すると、大和・マートンの適時打で2点を返した。プロ初スタメンの野原将は、一軍通算4打席目に赤川の内角スライダーをレフト前に運ぶ嬉しいプロ初安打を記録している。
その裏、今季初登板の阪神2番手・白仁田が、赤川に適時二塁打を打たれ手痛い追加点を許すが、7回表には9年目・小宮山が直球をレフトスタンドへ運ぶ豪快なプロ初本塁打を放って応戦。続く代打・俊介の内野安打で、赤川をノックアウトした。
しかし、7回裏に阪神3番手の鶴が、第2打席(3回)で史上3人目の通算400犠打を記録した宮本と武内に連続適時打を許して勝負あり。8回にも藤原が連打を浴びて、2ケタ失点の大敗を喫した。ヤクルトは1番雄平の4安打をはじめ先発全員で今季最多タイの18安打と打ちまくり、阪神は逆に今季最多被安打となった。
9回表 代打で登場の金本が、ヤクルト増渕から弾丸ライナーで右翼席最前列に通算476本塁打となる6号ソロを放ち、最終スコアは10対4となったが、この凄い一撃が惨敗のショックをやわらげてくれた事は間違いない。金本は衣笠祥雄氏を抜く通算4478塁打。通算打点でも長嶋茂雄氏の記録にあと1と迫った。「(打球は回転がかかった)ドライブよ!!」…笑って引き上げる鉄人にファンの声援はいつまでも鳴り止まない。
「やはり、違うなぁー!ヘッドが立って距離も出る」。鉄人を讃える和田監督は、プロ初安打の野原将についても、「たまたまじゃない。確実に成長している!」と手応えを口にしていた。