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伊藤隼、プロ初本塁打!今季最多得点で大勝
マートンの先制アーチを含む4打点、ルーキー伊藤隼のプロ初本塁打などで今季最多得点の阪神が大勝。19歳の岩本はデビューから12イニング連続無失点で2連勝を飾った。
阪神は9月9日(対中日)プロ初勝利以来2度目の一軍登板となった2年目・岩本が先発。毎回走者を背負うが、落ち着いたマウンド捌きで3回裏二死満塁も切り抜ける。大飛球がアゲンストの風に戻されたり、ヒット性の打球が野手の正面を突く場面が目立ち、運を味方につけた格好だ。「ピンチで遅い球を投げることが出来る」(和田監督)度胸の良さも光った。
先手は阪神。2回表先頭のマートンが、東京ヤクルト先発・村中の内に入ってくるチェンジアップに「うまく反応出来たよ!」という約2ヶ月ぶり一発・レフトへの5号ソロで先制した。
3回には二死から「とにかくコンパクトに打つことだけを意識していた」という新井良の左前安打で1点を追加したあと、マートンが前打席同様ファウルで粘った末にライトオーバーの2点適時二塁打を放ちリードを広げる。
「岩本が頑張ってくれているので、いいところで追加点を取ることが出来て良かった」。 マートンは、5回にも一死満塁でセンターへ犠牲フライを打ち上げ4打点を稼いだ。
さらに代打・金本が歩いた二死満塁で2試合ぶりスタメン起用の伊藤隼が、松井光の内角直球を強振!!打球はライトスタンドへ飛び込み、プロ初本塁打初打点がグランドスラムとなる。「風があったので入ってくれ!と念じながら走った。頭が真っ白になりながらベース一周した!」。プロ初HRが満塁は球団初!大学時代活躍した神宮で放ったメモリアルアーチが、今後の伊藤隼に力を与えるだろう。
大量点をもらった岩本は6回裏にも一死満塁のピンチを迎えるが、代打・畠山の弾丸ライナーがショート正面をつく併殺でピンチ脱出。結局、6回114球を投げ6安打無失点で降板する。「打線に助けられた。ピッチング自体よくなかったが、ピンチで粘れて良かった!」。プロ初登板初先発から2戦2勝は、阪神では実に75年ぶりの快挙となった。
終盤も俊介・森田の適時打などで加点した阪神が、12対0と今季最多得点で大勝。和田監督は、伊藤隼について、「(一軍へ3度目に上がって来て)明らかに良くなっていた。最短距離でバットが出てスイングスピードもある。ある意味、(お膳立てをした鉄人)カネが打たせたのかな?」と最後まで上機嫌だった。