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07年以来となる東京D3連勝!
延長12回の死闘を阪神が制して、東京ドームで2007年以来の3連戦3連勝を飾った。
阪神先発・榎田は2回裏連打で無死1・2塁とされるが、7番中井を三ゴロ併殺に仕留めて脱出。3回には四球からピンチを招くも、坂本・ロペスを打ち取るなど要所を締める丁寧な投球を見せる。『逆ダマ』が目立ち、5回にも3四死球で二死満塁となるが、ここも村田を遊ゴロに抑えて、前半は毎回走者を背負いながらも粘り強く7回まで無失点で凌いだ。
一方、巨人先発・澤村は完璧な立ち上がり。最速150km/h台の速球を軸に内角を攻める強気のピッチングで、好調・阪神打線を4回までパーフェクトに抑える。5回表ようやくマートンが内野安打で出塁するも、新井良は遊ゴロ併殺に倒れてチャンスの芽を摘み取られてしまう。
重苦しいムードを打ち破ったのは、猛虎8番の伊藤隼太外野手。8回二死1塁の場面で澤村の内角スライダーにバットを一閃すると、打球はライトスタンドまで届き先制1号2ランとなった。ベンチでもみくちゃにされた2年目の伊藤隼は、24歳の誕生日を自ら祝う貴重な一発に興奮を隠せない様子だった。
阪神は必勝リレーで逃げ切りを図るが、福原が8回 村田に直球をレフトスタンド中段へ運ばれて1点差。9回裏、守護神・久保は二死3塁から坂本にライトへのタイムリー三塁打(伊藤隼がフェンス際で捕り損ねる)を浴びて、巨人の執念に土壇場で追い付かれた。このあと阿部は敬遠、ロペスのレフトポール際大飛球を守備固めに入っていた俊介が好捕して試合は延長戦に入るのだが、和田 豊監督は「(久保は長野の)投ゴロでゲッツーを取れていれば終わっていたのに…」と併殺崩れの1プレーを悔んでいた。
10回表、11回裏と双方にチャンスはあったが、巨人・西村、阪神・安藤らリリーフ陣の踏ん張りで決定打が出ないまま、試合は最終局面へ…。 引き分け寸前の12回表阪神は、二死から福留の登録抹消(左ヒザ痛)に伴い一軍に復帰したばかりの途中出場・田上が巨人マシソンから四球を選び、代打・桧山の打席でラン&ヒットの形から高いバウンドがライト線に転がる間に好走塁で一気生還!結局これが決勝点となり、その裏を筒井が何とか抑えて3対2で阪神が4時間17分の大接戦をモノにした。
球団新の代打通算99打点となった決勝二塁打・桧山進次郎外野手は、待望の今季初安打を振り返って「あっという間に追い込まれていたので(凡退した)過去の打席が甦りつつあった。ラッキーなバウンドだったけど、田上もよく走ってくれた!」と難産だった1本に思わず声を詰まらせる。
監督就任後初の東京ドームでの3連戦3連勝に指揮官は、「特に先発投手がしっかり抑えてくれた。(この3連戦は)ホントによく選手が気持ちを入れて戦ってくれた。これからも、この気持ちで同じように戦えるようにしたい!」と語り、強敵巨人と内容でも互角以上に渡り合ったチームに確かな手応えを感じていた。