FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。
今季最長!5時間28分の総力戦!意地のドロー
よく追い付いた。勝てなかったけれど、きょうの試合に関しては、そう言っていいだろう。5時間28分に及ぶ今季最長試合は、延長12回、7対7の引き分けに終わった。
先発・藤浪がピリッとせず、4回までに6失点。初回に鳥谷の適時打で先制した2点は、あっさり逆転された。5回には2番手・岩田がつかまり、1失点。しかし、そこから虎の逆襲が始まる。
5回裏、鳥谷が再びタイムリーを放ち、さらに新井の犠飛で3点差。6回には坂の適時打で2点を返し、8回二死一塁から、西岡の右中間への二塁打で同点に追い付いた。
「引き分けでも巨人の優勝、決まるの?」
試合後、報道陣に逆質問した西岡は、巨人が引き分け以上でないと決まらないと知り、こう続けた。
「僕らが負ければ決まるというのは、みんな知っていた。最後の執念ではないですけど、あがいた、みたいな感じですかね」
西岡は4回の守備で、先頭・ユウイチのゴロを捕球し損ね、エラーを記録。その後、藤浪が5点を失っていた。
「あの位置で捕っていても、内野安打になっていた。もっとボールに突っ込んで、逆シングルでジャンピングスローするくらいのことをしていれば」と悔やむプレーだったが、「(大量失点は)僕から始まったこと。バットで取り返すしかないので、そういう気持ちで打席に立ちました」
西岡は6回にも二死一塁からヒットでつなぎ、坂の適時打で得点した。痛恨のミスをバットで取り返した形だ。
ベンチ入りした選手全員を使った和田監督は、「あそこまで行ったら、引っくり返したかった」とあきらめ切れない様子だったが、「気持ちは出つつある。ここからはそういうものも大事にしてやって行く」と前を向いた。