試合情報

レクタングルバナー

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

負けなくて良かった!

追いつ追われつの展開となった5時間を超える死闘は、延長の末 痛み分けに終わった。

元メジャーリーガーのヤクルト先発・新外国人右腕デイビーズに猛虎がいきなり速攻をかける。プレーボール直後の初球を叩いた高山の当たりがライトスタンド最前列へ吸い込まれて、記念すべきプロ初本塁打は初回先頭打者アーチとなった。(プロ初本塁打が初回先頭打者だったのは2014年の広島・鈴木誠也選手以来。球団・新人では1998年坪井智哉選手以来18年振り)

「打ったのはストレート。初めて対戦する投手だったが、見ていくよりも積極的に行こうと思って打席に立った。良いカタチで打てたので『これは行ったかな?』という感触はあった」と、高山 俊外野手がプロ初本塁打を振り返る。

更に横田のヒットに四球と牽制悪送球が絡んだ一死2・3塁からゴメス・遊ゴロの間にもう1点を加えて、阪神が2点を先取する。

開幕戦黒星の悔しさを払拭すべく中5日で登板した阪神先発・メッセンジャーだが、こちらも立ち上がりからピリッとしない。初回 四球と畠山の二塁打で二死2・3塁とされると5番 雄平に中越え2点適時二塁打を浴びて、あっさり同点に追いつかれた。

初回に点を取り合った両チームだが、その後は塁上を賑わすものの膠着状態となる。阪神は、初対戦デイビーズのチェンジアップなど変化球に手を焼く。5回表も二死1・2塁と攻めつけたものの、ゴメスがバットの先に当てる投ゴロに倒れて、どうしても攻めきれない。(デイビーズは5回101球・4安打3三振4四球2失点)

メッセンジャーは本来のキレ・コントロールを欠いて苦しい投球だった。二死から川端にセンターへの二塁打を許した5回裏、3番 山田には内角の難しいボールをレフト線へ上手く運ばれる適時二塁打で3対2とヤクルトに勝ち越されてしまう。

「今日は大きなミスが二つあった。(初回)雄平選手に甘いボールを投げてしまった事と(5回裏)山田選手にインコースを上手く打たれてしまった事。打線が初回に2点も取ってくれたのに、すぐに追いつかれ残念な立ち上がりになってしまった。序盤の3イニングは苦しいピッチングになったけれども、その後は自分らしいボールは投げられたと思う」。ランディ・メッセンジャー投手は6回(115球)まで投げて5安打4三振2四球3失点で降板した。

こうなると東京ヤクルトは、継投で目先を変えていく。6回は村中が3人で抑えるが、杉浦に代わった7回表  阪神打線が反撃する。メッセンジャーの代打・江越が倒れた後、高山・横田の連打で一死1・2塁として3番ヘイグが甘い変化球を左中間へ運ぶ同点適時二塁打を放つ。「打ったのはスライダー。芯で捉えた感触はあったけど、レフトに捕られるかなと思いながら走っていた。上手くバックスピンをかけることができたから、予想以上に打球を飛ばすことが出来たのかもしれないね」。マット・ヘイグ内野手が振り返った。

更に福留・ゴメスは連続ストレートの四球で押し出し。6番 鳥谷の中犠飛で阪神が5対3と試合をひっくり返した。

リードした阪神だが、一筋縄では行かない。7回裏 2人目・高宮が2本のヒットで一死1・2塁とピンチを招く。山田には歳内をぶつけるが、中前適時安打を浴びて1点差に迫られた。二死後、4人目・高橋は5番 雄平にしぶとくセカンドオーバーの適時安打を打たれて再び同点になるが、その後の二死満塁は凌いだ。

こうなれば、お互い総力戦となる。ヤクルトはルーキ〜オンドルセク、阪神も福原〜マテオと繋いで、今季初の延長戦に突入する。マテオは9回裏 川端・山田・畠山と3者連続空振り三振の離れ業を見せている。(マテオは10回表の打席にも入って複数イニングを投げる)

11回表  高山のこの日4本目のヒットから2イニング目のヤクルト古野を二死満塁と攻め立てた阪神は、6番 鳥谷が押し出し四球を選んで勝ち越し点が入った。

その裏 3イニング目のマテオは一死後 坂口を歩かせてボークでスコアリングポジションに進まれた挙句、川端にライト右への同点適時二塁打を浴びてしまう。この後 二死満塁で打者・荒木が粘りに粘るも何とか遊ゴロに抑えて最終12回に持ち込んだ。

12回表  阪神はヒットの狩野を梅野が送り一死2塁となるや、ヤクルトは寺田から久古へスイッチして高山・横田を抑える。その裏 阪神は7人目・榎田に託す。榎田は二死から上田に内野安打を許すが、坂口を右飛に打ち取り6対6の引き分けに終わった。

5時間12分。初めての延長戦・引き分けを終えた金本知憲監督だが、「負けなかったと言う感覚の方が大きいかな?」と話している。試合展開のアヤでマテオを長いイニング投げさせたり、ベンチの計算通りに行かない苦闘を何とか負けずに済んだコトが救いと言えそうだ。