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偉業達成も鯉に連敗

赤ヘルの機動力に先発左腕を崩された阪神が、 終盤の追い上げも虚しく敵地で連敗を喫した。

広島先発ルーキー・岡田に対して、阪神はゴメス・福留・原口でクリーンアップを組んだ。岡田は球のキレ・コントロール共に良く、序盤は中谷の内野安打1本だけに抑えられる。

一方、阪神先発・能見は立ち上がりから走者を得点圏に進められて苦しいマウンド。2回裏一死2・3塁は打順が8番・9番だった為に何とか凌いだが、3回には3連続四球の無死満塁から4番ルナの右前適時安打、5番 新井の中犠飛。二死後 7番 下水流にも中前適時安打を許し3点を献上する。

4回表 阪神は二死から4番 福留がライト線へ二塁打で日米通算1999本目のヒットを記録するが、次の原口が右飛に倒れる。

能見は、5回裏にも二死から内野安打で出塁した新井を7番 下水流の右中間適時二塁打で返され4点目を失う。能見篤史投手は5回113 球 8安打 5三振 5四死球 1暴投の4失点。2盗塁など機動力で揺さぶられて、「苦しかった。足を使って来るので、常にプレッシャーがあった」と話した。

6回表  阪神は二死2塁に西岡を置いて4番 福留が打席に入る。 カウント3-1から放った一二塁間の打球は名手菊地のグラブを弾くセカンド内野安打となって遂に日米通算2000安打を達成した。記念の花束が、かつての盟友である広島・新井から手渡される。スタジアムを埋めた満員の観衆から惜しみない拍手が沸き起こった。この回も得点は入らなかったが、福留本人はもちろん、阪神球団にとっても誇らしい大記録には変わりはない。

疲労からか?やや球威が落ちた岡田に7回表 阪神の若手打者が襲いかかる。この回先頭  北條・ヒットの後、7番 中谷はレフトポール際へ6年目でプロ初本塁打となる 1号2ランを叩き込んで2点を返し、伊藤隼もヒットで続いて岡田を引き摺り下ろした。

「打ったのはストレート。北條が出塁したので、チャンスを広げようと思って打席に入った。切れそうな打球だったが、何とか切れなくて良かった」。中谷将大外野手が追撃の一発を振り返る。

 この後 広島はヘーゲンズ〜ジャクソン〜中崎と繋ぐ。阪神も6回から榎田〜マテオ〜安藤と必死のリレーで追加点を許さない。

7回表は2点返した後もチャンスがあったが、伊藤隼の盗塁失敗などもあって、阪神はもう一押しが出来なかった。 9回表には先頭・中谷が粘って四球を選ぶも一死後、代打・今成は二ゴロ併殺に倒れて試合終了。阪神は2試合連続同じスコア の4対2で広島に敗れた。首位独走の広島は15年振り8連勝。ルーキー岡田明丈投手は6回0/3(80球)8安打2三振 無四球 2失点で嬉しいプロ初勝利を飾っている。

「(能見は3連続四球からの失点で)もったいないよね。(7回表 伊藤隼の盗塁失敗について、トライするのは)悪いとは思わないけど、行くなら100%で行かないと・・・」。金本知憲監督の表情は冴えない。金字塔を打ち立てた福留については「通過点だろう」としながらも、「だけど、もう少し打点・本塁打が欲しい気がする。普通のキャリアで来た選手じゃないから、期待するところは大きい」故の苦言を呈していた。

「ホッとしている。ビジターだけど、広島ファンの皆さんも声援を下さって幸せな気分。(新井貴や鳥谷らに祝福されて)嬉しかった」。試合後、記者会見に臨んだ福留孝介外野手は、日米通算2000安打達成の感想をこのように述べた。「(2000安打は)凄い数字だと思う。(特に印象に残っているのは、シーズン終盤まで首位打者を松井秀喜選手と争った時に打った)東京ドームでのヒット。相手が相手だし、全く身体が動いていなかった」。

「(イチロー選手の)あの数字を見ると2000がかすむけど、少しでも近づけるようにやりたい」。これまで支えてくれた「周りの方々に感謝している」のは当然だが、中でも交流戦終盤から毎試合 球場へ足を運んで決定的瞬間まで見守ってくれた家族への感謝はひときわ。「子供から、今日打ってね!と言われていた。家族の前で打てて良かった。ボクの気持ちを和らげようとしてくれた」と目を細めていた。