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打も投も懸命につなぐが遠い白星
ド派手な猛攻を見せた開幕戦の前半以降はホームが遠い。奮起が待たれる猛虎打線とは対照的に広島はDeNAと対戦した開幕3連戦で28得点。主砲として活躍した鈴木はメジャー挑戦のため退団したがその影響を感じさせないほど打線が活発だった。
この日も序盤から近本や糸井が安打性の当たりを放つものの不運にも野手の守備範囲に飛んでしまい、先発の西勇は3回に適時打を浴びて先制を許す。5回を終えて1点ビハインド。決して良い流れではなかったが打線は泥臭く意地を見せた。
6回にマルテ、佐藤輝、糸原の3連打で無死満塁。大きなチャンスを作ると糸井の内野ゴロの間にマルテが生還して同点に追いつく。さらに1死2、3塁から大山の犠牲フライで勝ち越しに成功した。
「みんなが良い形で繋いでくれたので、どんな形でも点を取るという気持ちで打席に立ちました。勝ち越すことができてよかったです」
適時打なしでの逆転劇、つなぐ攻撃で試合をひっくり返した。
得点した直後の大事な守備ではショート・中野の好プレーで先頭打者の出塁を許さない。西勇は7回途中までマウンドを守り追加点を与えなかった。
7回2死からは支配下登録を勝ち取った渡邉が3つ目のアウトを奪い、8回はリリーフエースの岩崎が2奪三振と圧巻の内容で三者凡退。しっかりした継投でケラーにつないだ。しかし守護神として期待された新助っ人は1点リードの9回に1死満塁のピンチを招き、ゲームを締められない。ベンチは4番手として湯浅を送り込んだが痛打を浴びて、まさかの逆転サヨナラ負けを喫してしまった。
あとアウト2つ届かなかった今季初勝利へ。明日は伊藤将の投球で流れを変えたい。
