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一軍試合速報

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後半戦快勝スタートでドラマを起こす

前半戦を2位で折り返し、上昇気流に乗って後半戦を迎えた。ドラマを完成させるためには首位のヤクルトを叩く必要がある。直接対決となった重要な試合で西勇の投球が冴え渡った。初回はわずか6球であっさり三者凡退。完璧な立ち上がりで試合のリズムを作った。

打線も初回からエンジン全開。いきなり中野、島田、近本の3連打で先制に成功した。さらに無死1、2塁から島田と近本が重盗を成功させる。打って走れる上位打線が伸び伸びプレーすると大山の適時打と糸原の内野ゴロの間に加点。3点を奪い試合の主導権を握った。

追加点の欲しい4回にはロドリゲスが完璧な当たりをレフトスタンドに叩き込んだ。

「リードしていた状況でしたけどもう1点と思ってましたし、何よりファンの人の前で何か良い思い出をと思っていたので良かったです」

怪力助っ人の移籍後初アーチでリードを4点に広げた。

援護をもらった西勇は走者を出しても落ち着いた投球で要所を締め7回を4安打無失点。「序盤から集中して投げることが出来ました。(捕手の)梅野との呼吸もうまく合いましたし、低めに投げ切ることが出来ました」としっかり試合を作った。

開幕戦ではヤクルトを相手に大量リードしながらまさかの逆転負けを喫したが、リリーフ陣が手探り状態だった4ヶ月前とはわけが違う。8回は加治屋をワンポイントで起用し、左打者を迎えた場面で渡邉を投入。湯浅、岩崎に頼らずともブルペンの厚みで押し切った。

その裏には大山の本塁打とロドリゲスの適時打でダメ押し。6点リードの9回は岩貞が締めて逃げ切りに成功した。打線は足を絡めた攻撃に豪快な一発で得点を重ね、7月の月間チーム防御率が1.24の投手陣は貫禄の無失点リレー。投打が噛み合う快勝に矢野監督は「後半のスタートでドラマを起こすというところでは本当に良いスタートが切れましたし、しっかりした野球が出来た。ファンの皆さんに信じてもらうことでそのパワーは大きく変わっていけると思うので、皆さんにもドラマを起こせると信じてもらって、僕たちも信じて明日からも戦っていきます」奇跡の逆転優勝へ、最高のスタートを切った。