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才木の快投にリリーフ陣も続きドロー
指にかかったストレートは真ん中付近でも空振りを奪い、同じ軌道から鋭く落ちるフォークにバットが止まるはずもない。先発・才木の奪三振ショーが甲子園を沸かせた。
三者三振の立ち上がりから3回までの9個のアウトのうち8個が三振よるもの。序盤は才木が投げる度にストライクかアウトカウントが増えた。4回に招いた2死2、3塁や5回に背負った2死2塁の場面も踏ん張りホームを踏ませない。6回にこの日10個目の三振をヤクルトの主軸・村上から奪う。内容も結果も抜群だった。
才木の見事な投球を援護したい打線は3回、近本の2塁打に中野も安打で続く。連打で作った無死1、3塁のチャンスにノイジーの内野ゴロの間に先制した。
1点リードして終盤を迎えたが7回、才木が1死1、2塁のピンチで2死とした後に同点の一打を浴びてしまう。それでも勝ち越し点を与えないのが成長の証。この回までしっかり投げ切った。
「何度かあったピンチも切り抜けて、回を重ねても力強いボールを投げることができていました。調子自体もよかっただけに、カウント負けしてしまい失点を許してしまった7回の投球が悔しいです」
その裏に先頭の木浪が安打で出塁し、近本とノイジーも強い打球を放つが不運にも野手のほぼ正面に飛んでしまう。攻撃がツキに見放されたならば守りは実力で抑えるまで。
8回は岩崎がヤクルトの上位打線を三者凡退。巧打者も強打者もキレのある球で打ち取った。9回は湯浅がマウンドに上がり2死から伸びのある153km/hの高めストレートで三振を奪う。延長戦に突入してもリリーフ陣の好投は続いた。延長10回は石井が外野フライ3つでテンポ良く仕事をこなし、11回はK.ケラーが無死3塁の大ピンチでヤクルトのクリーンアップを外野フライすら許すことなく打ち取った。12回は加治屋もホームを踏ませずリリーフ5投手による無失点リレーを完成させた。
打線は8回先頭の大山が2塁打を放ち、9回も走者を2人ためてチャンスは作る。11回も1死1、2塁としたが今季まだ無失点のヤクルトのリリーフ陣を攻略出来ず。首位攻防戦は1勝1敗1分。カード勝ち越しとはならなかったが互角以上に渡り合えることを証明した。来週は巨人、DeNAとのビジターゲームが続く。打者有利の球場で打線の爆発を期待したい。