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打線爆発。2桁得点で連敗ストップ
佐藤輝のファーム再調整にオーダー変更。首脳陣は何とか打線の状態を上げようと策を練っていた。ただ個々の奮起が何よりの打開策だ。
3回、梅野の安打と木浪の四球で走者をため西勇が送りバントを成功させて1死2、3塁。絶好の先制機に近本が高めのストレートを引っ張り込む。ライトへ犠牲フライを放ち先手を取った。さらに2死3塁から中野がセンター前へ適時打を放った。下位打線がチャンスを作り1、2番が打点を挙げる、今季得意としている得点パターンで先制すると若き力も続く。前川がライト前へ適時打を放った。リードを3点に広げると猛攻のトドメは4番の一発。大山がレフトスタンドへ2点本塁打を叩き込んだ。
「前の選手たちがつないで点を取ってまわしてくれたので、何とか自分がもう一発と思って打席に入りましたし、前の(前川)右京が頑張ってつないでくれたのでより気合いが入りました。ホームランになって良かったです」
あっという間に5得点。ビッグイニングで試合の主導権を握った。
先発の西勇は直後に3点を失うが1死満塁のピンチは踏ん張る。大量援護を受けて5回までマウンドを守った。
打線は2点のリードぐらいでは攻撃の手を緩めない。5回に前川の3塁打からチャンスを作り相手の失策と木浪の2点適時打で3点を追加。効果的な中押し点で試合の流れを引き戻した。その後も小刻みに得点を重ね計11得点。1度もリードを奪われることなく粘り強い中日を押し切った。
前川はプロ初の猛打賞を記録しお立ち台では「たくさんの観客の中で野球が出来ているので幸せです。今日、お兄ちゃんが誕生日だったのでいつも支えてもらってるお兄ちゃんに、良い1日になったかなと思います」と初々しく話した。
前カードで2位に後退したが大勝を収めすぐさま首位浮上。もちろん岡田監督はもっと先を見据えている。「オールスターまで１つの区切りとして貯金を減らさないで、少しでも増やして。その間で後半戦へ向けての見極めもしないといけないし、もっと後半戦良いスタート切れるように」指揮官の目論見通りこの1勝をきっかけとしたい。
