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終盤に崩れ長期ロード白星締めならず

2試合に登板して2勝0敗。それもそのはず。先発の伊藤将は巨人打線を16回無失点と完璧に封じ込んでいる。長期ロード最終戦でも相性通り好投した。

序盤をきっちり無失点。4回1死1塁で巨人の4番・岡本を迎えた場面は全球インコースを攻めた。正確無比なコントロールで厳しいコースを突き、最後は鋭く切れ込むカットボールで空振り三振。マスクをかぶる坂本の好リードも光った。

快投を続ける左のエースを打線も序盤から援護した。2回に大山、ノイジーが連続四球を選びチャンスを作ると佐藤輝がレフト前に適時打を放つ。前日に続いて先制点を叩き出した。

「四球が続いていたので、ストライクを取りにきたボールを積極的にスイングする意識で打席に立ちました。まずは先制することができてよかったです」

3回には1死から近本が足でかき回した。死球を受け出塁すると巨人先発のメンデスはリーグトップの23盗塁を決めている俊足ランナーが気になって仕方がない。牽制球でボークを誘って2塁に進んだ。パスボールで3塁に進んだ際には一気にホームを狙う姿勢を見せると相手の悪送球を誘う形となり生還を果たす。無安打で追加点を奪いリードを2点に広げた。

伊藤将は5回までホームを踏ませることなく、巨人戦での連続無失点記録を21イニング連続にまで伸ばした。6回に2被弾して同点を許すが7回も踏ん張って無失点。しかし8回に2点を失い勝ち越しを許してしまう。

4回以降追加点の奪えていなかった打線は9回、代打攻勢をかけたが得点ならず。連勝は6でストップした。

長期ロード最終戦を白星で飾れなかったもののビジターゲーム中心の23試合で18勝5敗と大きく白星を積み上げた。次カードは約1ヶ月ぶりの甲子園。27という大量の貯金と共に凱旋し、本拠地で再びアレへ向け加速する。