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甲子園100周年は前川デー
高校野球の聖地、甲子園。いくつもの名勝負を見届けた球場が誕生から100周年を迎えた。歴史ある球場の特別な日、猛虎打線は次々と適時打を放った。
初回の攻撃で近本が出塁し中野が送りバント。後半戦見慣れた光景に続くのはもちろん先制点。2死満塁までチャンスを広げると前川がライトへ2点適時打を放つ。3回にも木浪の適時打で加点。リードを3点に広げた。
先発のビーズリーも好投した。2回の守備ではサード・佐藤輝、セカンド・中野が軽快にゴロをさばく。バックの好守備にも助けられ4回までパーフェクト。5回も先頭打者を打ち取った。その後にピンチを招いたが最少失点で切り抜け、一発を浴びた6回も後続に仕事をさせない。6回を投げて5つの三振を奪い2失点、絶対負けられない重圧のかかるマウンドでしっかり試合を作った。
「100周年ということで特別だと思うんですけどしっかりゲームに集中することが出来て良かったです。甲子園は今までにないぐらいの素晴らしい球場だと思います。(息子の誕生日でもあり)今日の勝ちは息子に捧げたいと思います」
打線では前川のバットが止まらない。高校時代は1年夏から智弁学園の主砲を任され、3年夏に甲子園準優勝。甲子園での躍動が似合う若きスラッガーは初回の先制打に続いて5回2死1、2塁と6回2死1、3塁の場面でも適時打を放つ。猛打賞、4打点の活躍で打線を引っ張った。
「絶対勝ちたかったので強い気持ちで行きました。2本目のタイムリーの時に(木浪)聖也さんが『右京、行ってこい』と言ってくれたのでそのおかげで打てました」
前川の後を打つ木浪も2点適時3塁打を放つなど2安打3打点。「右京と一緒に活躍出来たのは嬉しいですし、まだまだこれから頑張っていきたいと思います」。打順に関係なく機能する分厚い打線は6回までに8点を奪った。
8回には佐藤輝がライトポール際に祝砲を打ち上げた。ド派手な今季9号本塁打でダメ押し点を奪った。
「僕にとっては地元ですし、親しみのある球場で記念の日にホームラン打てて最高です。ランナーもいなかったので大きいの狙ってました」
ビーズリーから岩貞、岡留、漆原とつないだ継投も決まり、打線は終始好調で13安打9得点。メモリアルデーは文句なしの試合運びで快勝しカードとしても巨人をスイープ、0.5ゲーム差に迫り首位に肉迫した。後半戦負けなしという最高の形で長期ロードへ。ビジターゲームでも連勝街道を突っ走る。