- 有田修三氏のコーチ就任について
- 2011年10月31日 更新
31日(月)、有田修三(ありた しゅうぞう)氏(60)が来季のヘッドコーチとして就任することが決まりましたのでお知らせします。
また、同日、球団事務所にて就任会見を行いました。
有田コーチコメント(会見より)
-17シーズンぶりの阪神コーチ就任となりますが、今の気持ちをお聞かせください。
有田:バタバタと契約が決まりましたので、まだまだ気持ちの整理ができていないです。気持ちの切り替えはできなくても大変だなという気持ちはあります。胃が痛む感じがします。私は、巨人、阪神と、ファンがたくさんいて、人気チームというプレッシャーの中でやってきたつもりですが、そういう緊張感は改めてひしひしと感じているところです。
-大変と感じられながら、ヘッドコーチを受けられた一番大きな理由は何ですか?
有田:ABC(朝日放送)でずっとお世話になり、評論家として野球を見てきました。阪神のすごさというか、昔は巨人の方が人気があって、巨人の方がすごいなと思ってましたが、今は巨人を追い抜いて阪神が上だと思います。そのプレッシャーの中でみんな一生懸命やってるのをグラウンドの上から放送しながら見てきましたが、その頑張りを見ていると、もう一回やってもいいんじゃないかな、と感じました。
-解説者として10年ちょっと見られていまして、タイガースの現状はどのように分析されますか?
有田:阪神が優勝する戦力は十分あると思います。十分優勝できるチャンスもあると思います。92年にコーチとして阪神に来まして、ヤクルトと優勝争いをしてヤクルトに負けたんですが、その時は優勝するにはまだ準備ができていなかった、たぶん優勝できないだろうなと感じました。ですが今回は、ファンの方もですが、選手自身が優勝したい、優勝、優勝、優勝という言葉が、みんなから出てくるわけです。92年には「優勝」という言葉はほとんど聞かれたことはなかったです。優勝したいという言葉がたくさん出るという事は、選手は敏感ですから自分の中で一生懸命やれば優勝できるんだと、みんなが思っているんですね。だから十分優勝できる位置にあると思います。
-92年はバッテリーコーチとしてでしたが、今回はヘッドコーチというのはいかがでしょうか?
有田:それが大変で今でも胃が痛いです…ヘッドコーチという事ではなく、和田監督を選手を盛りたてて優勝できるようにやっていきたいです。ヘッドコーチが偉いわけではないですが、前回のバッテリーコーチよりはプレッシャーを感じてます。
-和田監督と有田さんは11歳年齢が離れており、若いコーチも組閣に入っていますがいかがですか?
有田:いろんなこと含めて、生え抜きのコーチ、また関川コーチも復帰、若いコーチも私が育てていかないといけないんじゃないかな、という気はしてます。コーチ同士が喧嘩したり、いろんなことがあっていいと思います。お互いが妥協や傷の舐め合いをしないで、喧嘩するくらいやってほしい。そこをうまく私が仕切っていきたいなと思います。
-強気でならした現役時代と、ズバッズバッとおっしゃる解説時代の有田さんに期待も高まると思いますがご自身では、鬼軍曹的な厳しいヘッドコーチになられるんでしょうか?
有田:そんなことないです。自分自身にも厳しくないですから。聞く耳はありますので、色々聞いて話し合いの中でいいものをお互いに作っていければと思います。
-この部分は手をつけようという事はありますか?
有田:それは監督がする仕事ですよ。監督がやって、私がサポートするのがいいと思いますよ。こうしたいなという案はありますが、ここでは控えさせていただきます。
-ヘッドコーチの声がかかった時、どんな気持ちでしたか?
有田:えぇ~!!って感じですよ。全く考えてなかったですから。私はしゃべるのが好きですし毎日ABC(朝日放送)の仕事が楽しくてしょうがないという感じだったので、話が来たときは「なんでやろう?夢見てるんじゃないかな?」という感じでした。
-和田監督ともう話されてるのですか?
有田:まだこれからですね。キャンプに行ってコーチみんなで案を出し合ってやっていこうと思います。
-熱狂的な阪神ファンの皆さんに一言どうぞ。
有田:選手もそうだし、外国人選手が来ても「阪神ファンが一番やー」と言うくらい、本当に一番だと思います。昔は巨人でしたが、今は阪神ファンが一番多いと思いますよ。ぜひ優勝しないといけないですよ。
有田コーチプロフィール
生年月日 | 1951.9.27 |
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出身地 | 山口県 |
投打 | 右投右打 |
身長/体重 | 174cm/80kg |
球歴 | 宇部商高~新日鉄八幡(1972年度ドラフト2位)~近鉄(1973~1985年)~巨人(1986~1989年)~ダイエー(選手・コーチ補佐兼任1990~1991年)~阪神(コーチ1992~1993年・ファームコーチ1994年・コーチ1995年)~近鉄(コーチ1996~1999年)~野球解説・評論家~阪神(コーチ2012年) |
初出場 | 1973.5.17対南海4回戦(日生)<9回 捕手> |
初スタメン | 1973.10.12対ロッテ12回戦(仙台)<8番 捕手> |
初安打 | 1973.10.7対太平洋13回戦(平和台)<5回 中安打 投手:石井> |
初本塁打 | 1974.6.6対日本ハム13回戦(日生)<3回 投手:新見> |
初打点 | 1974.4.20対阪急1回戦(藤井寺)<2回 左越二 投手:武村> |
1000試合出場 | 1984.7.5対日本ハム16回戦(後楽園)<7番 捕手> |
100本塁打 | 1984.8.24対阪急21回戦(西宮)<9回 左越本 投手:宮本> |
カムバック賞 | 1988年 |
ダイヤモンドグラブ賞(2) | 1975年、1976年 (捕手) |
オールスター出場(2) | 1976年、1978年 |