- 福留孝介選手入団会見
- 2013年01月05日 更新
5日(土)、大阪市内のホテルにて福留孝介選手と正式に契約し、その後入団会見を行いました。
背番号は8番に決定いたしました。
なお、虎テレ(スマホ向け有料動画配信サービス)では、会見の模様を配信いたします。
南信男球団社長コメント(会見より)
皆さん、明けましておめでとうございます。
今日、つい先ほど福留選手と正式に契約をさせていただきました。
昨年はBクラスの5位という不甲斐無い結果に終わりまして、大勢のファンの皆様のご期待にお応えできず本当申し訳なく思っております。
年明け、年も改まりまして去年のこともきっぱりと忘れ、新しいフレッシュな気持ちで今年も頑張りたいと思っております。
福留選手の入団を起爆剤といたしまして、新しい新生タイガースとして今年も優勝を目指して頑張っていきたいと思っております。どうぞファンの皆様も宜しくお願い致します。
―福留選手の入団を迎えれました今の率直な心境を教えて頂けますか?
南:12月に福留選手から正式に入団の意思をお伺いした時にも申し上げましたように、昨シーズンは本当に打てなくて、もう1点取っていれば勝っているのになというゲーム展開が非常に多く、私としてはチームの得点力不足を補って欲しいと、クリーンアップに入ってとにかく打つ方で大きな期待をしているところでございます。
―実力も実績も十分に兼ね備えた福留選手ですが、人気面の方でも球団としても大きな期待を寄せていると思いますが、その辺りはいかがですか?
南:地元、PL学園出身という事で関西にも馴染みがございますし、実績の方は申し分のない、ご存じの通りのスラッガー・強肩・攻・走・守揃った選手ですので、本当に大きな期待をしているところでございます。
和田豊監督のコメント(会見より)
―福留選手の入団が決まった今の心境をお聞かせください。
和田:年内押し迫ってでしたが入団が決まって、スッキリして新年を迎えられましたので、これからいろんなことが前に進んでいくと思っています。
―プレーヤーとして、存在感として福留選手のどのあたりに期待をしていますか?
和田:昨年の戦いに於いて点を取るというところでかなり苦しみましたので、そういう意味では彼の勝負強さ、これはドラゴンズ時代から相当タイガースもやられていましたので、そのあたりに期待したいのと、昨年はどうしても点が取れないということで、打力の方を重視してスターティングメンバーを決めるようなことが非常に多かったので、そういう意味では福留君の場合は打つ方も勿論ですが、守備の方もしっかりと守れる選手なので、両方荷ってくれるということで大きな期待を寄せています。
―今の時点で、ポジション、打順はどう考えていますか?
和田:もちろん外野ならどのポジションもこなせる選手だと思っていますが、やはり彼の肩を活かすにはライトがいいかなと。また打つ方も今は何番ということはないんですが、クリーンアップを打つ力はあると思っていますのでそのあたりになってくると思います。
―福留選手の入団が決まり、一先ず開幕スタートを切る陣容が固まったと思うのですが、今年どのようなシーズンにしたいかファンの皆さんへ教えてください。
和田:昨年ジャイアンツを走らせてしまったという要因が我々のチームに大きくあったと思いますので、今年は打倒ジャイアンツというところで戦える戦力もやっと揃いましたので、これからいろんなことを前に進めながら開幕に向けて整備していきたいと思います。
福留孝介選手のコメント(会見より)
―伝統のある阪神タイガースの一員となった今の気持ちを教えて頂けますか。
福留:長らく待って頂き、正式に入団となりましたが、今はスッキリとした気持ちと大丈夫かなという不安と半々です。
―入団日を迎えるまでに色々な心の葛藤もあったかと思いますが、阪神タイガース入団の決め手となった部分はどのあたりでしょうか。
福留:僕自身が(アマチュア時代に)関西でプレーしたことがありますし、一度プレーしたことのある場所はすんなり入って行けるのではと思いましたので。
それと凄く熱心に誘って頂き、最後まで我慢強く待って頂いたという所も僕の中では凄く有り難く、嬉しい気持ちでしたので、そういうところが大きな決め手となりました。
―阪神タイガースという球団には、どの様な印象を持たれていますか?
福留:大変な球団だろうなと思います。今日の記者の方々の数も見れば大変だろうなと思いますし、逆に凄くやり甲斐のある球団だなと思います。
―阪神タイガースで背負う背番号は決まりましたか?
福留:はい。背番号は8番です。
―『8』という数字はご自身こだわりのある数字ですか?
福留:球団の方から提示を頂き、その中で末広がりではないですが、8という数字が一番良いかなと。自分自身(過去に)8番は付けたことがありませんので。
―6年ぶりの国内でのプレーとなります。メジャーリーグで得たものをどの様に阪神タイガースに活かして行かれますか?
福留:単純に比較は出来ないと思いますが、コンディションの作り方とか、選手一人一人の考え方などを僕が伝えられたらと思います。ただ、それが日本の選手にそのまま合うとは限りません。また6年ぶりの国内でのプレーで、日本の野球も大きく変わっていると思いますので、僕自身も周りの選手に教えてもらうところも沢山あると思います。
―先ほど和田監督から、ポジションは勿論外野手、特にライトで、打順はクリーンナップという言葉が出ましたが、福留選手自身はこだわりのあるポジション、打順などはありますか?
福留:そうですね。今から内野を守れと言われても無理なので(笑)、とりあえずは自分が一番守っているライトというポジションで勝負したいと思いますし、打順に関しては監督が決めることですので、何番がいいという希望は無いですが、やはりしっかりと中軸を打てる様に準備をしていきたいと思います。
―ここ数年、日本のプロ野球には統一球が導入され、投手有利となる結果が出ていますが、こちらについては、今の時点ではどの様にお考えですか?
福留:特に何も考えてないです。実際に打ったことが無いですし、体験してみて感じることは多いと思いますので、今の段階での考えはございません。
―甲子園球場の印象を教えて頂けますでしょうか。
福留:どこにも引けを取らない素晴らしい球場ですし、外野の芝、内野の土と選手にとっては凄く有り難い球場だと思います。高校の時から夢でもありました。
―その甲子園球場を本拠地にして、今季こだわりたい数字はありますか?
福留:今まで数字にこだわってプレーしてきた訳ではありませんので、コレというのはありませんが、打率、出塁率にはこだわってプレーして行きたいですね。
―先ほどマスコミの数という話が出ましたが、タイガースファンの印象を教えて頂けますでしょうか。
福留:これまで相手チームとしてしか見ていませんでしたので、凄いなという印象でしかないですね。これからは自分に声援を送って頂けると思うと心強いです。
―今年36歳を迎えるシーズンとなりますが、国内での復帰となる1年をどの様な形にしていきたいですか。
福留:ゆっくりとしている訳にはいきませんので、最初から全力でプレーして行きたいなと思いますし、また怪我だけはしない様にしたいと思います。
―今年の元旦は特別何か変わった気持ちなどはありましたか。
福留:何もないです。
―特に願掛けに行った神社などはありますか?
福留:今年は関西の方にいましたので、京都のお寺などに行ってきました。
―どの様な願い事をされたかを教えて頂けますでしょうか。
福留:新しいチームに入団しましたので、まず怪我をしない事と、阪神タイガースに貢献して優勝できる様にと願いました。
―最後にタイガースファン、プロ野球ファンに今季の目標とメッセージを頂けますでしょうか。
福留:阪神タイガースという球団に入団しましたので、ここで優勝する為に自分自身が出来ることに力を注いで行ければと思っております。あとファンの方々には色々と言われない様に頑張っていきたいなと思います(笑)。暖かいご声援とは言いませんが、良ければ暖かいご声援、悪ければ叱咤激励でお願いいたします。そんな環境で頑張っていければなと思います。
福留孝介選手プロフィール
選手名 | 福留 孝介 (ふくどめ こうすけ) |
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生年月日 | 1977年4月26日(35歳) |
出身地 | 鹿児島 |
守備位置 | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
身長/体重 | 182cm/85 |
球歴・記録等
球歴 | PL学園高~日本生命(1998年度ドラフト1位<逆指名>)~中日(1999~2007年)~カブス(2008~2011年)~インディアンズ(2011年)~ホワイトソックス(2012年)~ヤンキース(2012年)~阪神(2013年) <甲子園出場(3回):1994年春、1995年春・夏> |
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初出場・初スタメン | 1999.4.2 対広島1回戦(ナゴヤドーム)<2番 遊撃手> |
初安打 | 1999.4.4 対広島3回戦(ナゴヤドーム)<7回 右中二 投手:紀藤> |
初本塁打 | 1999.4.16 対巨人1回戦(東京ドーム)<3回 投手:ガルベス> |
初打点 | 1999.4.4 対広島3回戦(ナゴヤドーム)<2回 投手:広池> |
初盗塁 | 1999.6.16 対ヤクルト13回戦(ナゴヤドーム)<3回 二盗> |
1000試合出場 | 2007.4.6 対横浜1回戦(ナゴヤドーム)<3番 右翼手> |
1000本安打 | 2006.6.14 対西武5回戦(インボイス)<3回 左中二 投手:ギッセル> |
100本塁打 | 2004.4.14 対巨人5回戦(東京ドーム)<8回 投手:上原> |
150本塁打 | 2006.4.9 対巨人3回戦(ナゴヤドーム)<6回 投手:グローバー> |
サイクル安打 | 2003.6.8 対広島14回戦(ナゴヤドーム) |
5試合連続本塁打 | 2003.9.9 対広島24回戦(尾道)~9.13対阪神26回戦(ナゴヤドーム) |
10試合連続打点 | 2003.9.9 対広島24回戦(尾道)~9.19対横浜23回戦(横浜) |
シーズン186安打 | 2002年<中日球団記録> |
シーズン47二塁打 | 2006年<セ・リーグ記録> |
首位打者 | 2回 2002年(.343)、2006年(.351) |
最高出塁率 | 3回 2003年(.401)、2005年(.430)、2006年(.438) |
最優秀選手賞(MVP) | 2006年(打率.305 安打174 本塁打31 打点104) |
月間最優秀選手 | 2002年9月(打率.348 安打31 本塁打5 打点16) |
ベストナイン | 3回 2002年、2003年、2006年 (外野手) |
ゴールデングラブ賞 | 4回 2002年、2003年、2005年、2006年 (外野手) |
オールスター出場 | 4回 1999年、2002~2004年 |
日本シリーズ出場 | 2回 1999年、2006年 |
五輪出場 | 2回 1996年(アトランタ)、2004年(アテネ) |
WBC出場 | 2回 2006年、2009年 |
年度別成績
年度 | チーム | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
日本計:9年 | 1074 | .305 | 192 | 647 | 71 | |
メジャー計:5年 | 596 | .258 | 42 | 195 | 29 | |
日米通算:14年 | 1670 | .290 | 234 | 842 | 100 | |
1999 | 中日 | 132 | .284 | 16 | 52 | 4 |
2000 | 〃 | 97 | .253 | 13 | 42 | 8 |
2001 | 〃 | 120 | .251 | 15 | 56 | 8 |
2002 | 〃 | 140 | .343 | 19 | 65 | 4 |
2003 | 〃 | 140 | .313 | 34 | 96 | 10 |
2004 | 〃 | 92 | .277 | 23 | 81 | 8 |
2005 | 〃 | 142 | .328 | 28 | 103 | 13 |
2006 | 〃 | 130 | .351 | 31 | 104 | 11 |
2007 | 〃 | 81 | .294 | 13 | 48 | 5 |
2008 | カブス | 150 | .257 | 10 | 58 | 12 |
2009 | 〃 | 146 | .259 | 11 | 54 | 6 |
2010 | 〃 | 130 | .263 | 13 | 44 | 7 |
2011 | 〃 | 87 | .273 | 3 | 13 | 2 |
〃 | インディアンズ | 59 | .249 | 5 | 22 | 2 |
2012 | ホワイトソックス | 24 | .171 | 0 | 4 | 0 |