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西岡剛選手が契約更改
2016年12月01日 更新

1日(木)、西岡剛選手が球団事務所での契約更改終了後に会見を行いました。

西岡剛選手コメント(会見より)

サインはされましたか?

したというか、契約していただいたという言葉の方が正しいかなと思います。

球団からはどのような話がありましたか?

ご存知のようにアキレス腱を切りまして、いつ復活、野球が出来るか分からない状況の中で、切った当初は手術するのももういいかなと内心自分の中では今後の方向性を勝手に決めていたのですが、切った直後にも関わらず球団の方から「どうにか野球ができるように心を向けろ」と温かい言葉をいただいて。
阪神に入って4年、生え抜きでもないのですが、そういう配慮の言葉に対しては感謝してもしきれない。
今日この日を契約して迎えられるというのは、アキレス腱を切った時には考えていなかったですから非常に感謝したいと思います。

今の状態はどうなのでしょうか?

私生活でやっと歩いて支障のない状況にはなってきました。本当に球団はじめファンの方もすごく温かい言葉をいただき、この4年間阪神に入ってチームの為になったのかと成績だけ見ると非常に評価し難い、自分自身も評価し難い立場だと思うのですが、それでもやっぱり必要としてくれるファンの方・球団の方には感謝したいなと思います。

今年の春のキャンプでも今年に懸ける強い思いを感じましたが?

毎年誰もが懸けてキャンプに挑むと思いますし、それは僕だけでなく全員同じだと思っています。
その中でアキレス腱を切った時は「あぁ終わったな」というふうに自分自身そう思いました。そこから気持ちを切り替えるのに、1日、2日では切り替わらなかった点では自分の弱さというのが見えたかなと思います。
怪我をして自分自身が弱い人間だなと自覚できたシーズンだったと思いますし、その弱さを自覚した上で来年どういうふうになるかを見せていけたらと思います。

温かい言葉というのは具体的にどういう方からどういう言葉がありましたか?

まずはやっぱり両親だと思いますが、小さい時から僕をプロ野球選手にさせるために随分と時間を費やしてくれましたし、共有する時間がすごくありましたから、それだけ僕に時間を割いてくれた中で野球を辞めるという決断を、相談ですが、親に伝えた時も、これだけ怪我が続いていたので以前に「次に何か大きい怪我があったらもうええやろ」という事は伝えていたので親も覚悟はしていたと思いますが、今回は両親も「頑張れ」という言葉はなかったですね。「自分で決めなさい」ということでした。
その中でファンの方とか球団の方の言葉というのはすごく励みになりましたし、ずっと感謝はしていましたがファンの力というのはすごいなと思いますね、やっぱり人の気持ちというのは。

金本監督やチームメイトから何か言葉はありましたか?

みんな心配してくれていましたがシーズン中でしたし、ギブスをはめた車椅子の姿も見せたくなかったですし、僕は僕自身でやれることをやろうと思っていました。
いろんな人からも連絡はもらいましたが「全然大丈夫ですよ」と伝えていたので、そんな感じですね。

普段の生活においては問題ない状態ですか?

そうですね。気にかけることなく風呂も自分一人で入れますし。
でも車椅子に初めて乗りましたが、非常にこの日本という国が車椅子に適していない街作りだなとすごく感じました。食事で店にひとつ入る時にも入口が入れなかったりとか、そういう所にも気付かされました。
そこで僕が何が出来るのかと言ったら、そこまでの力はまだまだ無いですが、いろいろ日頃気付かなかったことがわかったのでまた勉強になりました。

復帰の目途は?

それは僕自身見えていないですね。アキレス腱を切ったら全治6か月とか診断をされますが、やっぱりプロの集団として戦う上でその体に戻せるのかというと、戻すように努力しますが今現状ではわからないですね。
それも球団にもそう伝えた上で契約してもらったので、非常に感謝という言葉しかないですね。

背番号が「5」に変わりますが?

そういう所を考える立場・状況でもないので。
糸井さんというすごい方が阪神に入団されることはチームにとって非常にプラスですし。
僕も背番号7番というのは日本にいる頃はずっと付けていましたので愛着がありましたし、駐車場に停める時も7番に停めたりだとか。それが今後5番に変更していくのだろうなと思います。
背番号だけで野球をするわけではないですから、どんな背番号をつけてもしっかりと結果を出せば、甲子園に来る阪神タイガースファンは背番号5番をまた付けてくれる方もいると思うので、一人でも多くね。
お金がかかる問題ですからそこは非常に申し訳なさを感じますが、背番号5番がまた似合う選手になれるように頑張りたいと思います。

西岡選手が怪我と闘う姿を見て、ファンや、今怪我や病と闘っている方は励みになると思いますが?

怪我をして復帰しては怪我をしての繰り返しの3年間で、逆に今後どんな怪我をしても闘っていく姿を見せたいなというふうになりました。怪我はしたくはないですけど。
本当に何が起こるかわからない、スポーツというのはどんなスポーツでも大きい怪我は付き物ですから。防げる怪我と防げない怪我というのはありますけどね。
それと闘う方向に持って行ってくれたのもファンの方、球団の方、周りの身内の人間で、僕一人では前に進もうと野球界でもう1回勝負しようという気には正直なりませんでした。
来年いつ復帰いつするんだとマスコミの方も非常に興味を持っていると思うし、特にファンの方が一番そこを考えていると思うのですが、一日も早い復帰を目指して今頑張っているので見てもらいたいなと思います。

最後にファンの方へメッセージをお願いします。

来年で阪神5年目になりますが、こういう状況の中でも契約をしていただいた阪神球団には感謝していますし、野球を続けるという方向に持って行ってくれたファンの方にも感謝の気持ちしかないので、その感謝の気持ちを恩返しするのはグラウンド上での結果しかないと思っているのですが、一日も早い復帰をしてもっと明るい顔をして皆さんの前に現れる日を待ち遠しく待っていてほしいなと思います。