東京ヤクルトスワローズ
5.6(FRI)7(SAT)8(SUN)
阪神甲子園球場 |
今季初戦から4連敗と苦手にしていたナゴヤドームで2連勝。4月14日以来の連勝で、3位に浮上した金本阪神が、6日からの3連戦で昨年のリーグ覇者・ヤクルトを迎え撃つ。
「あまり大型連勝してもツケが怖いけど、小型連勝を増やしていきたい」と意気込んだ金本監督だが、今季、ここまで甲子園では13試合で6勝6敗1分けの勝率5割。「甲子園で野球を見るのが好きというお客さんもたくさんいる。甲子園の雰囲気が好き、ここで野球がみたい。ここで応援したいという(ファンが)ね」。指揮官にとっても特別な思いのある本拠地で貯金が作れていない。ヤクルトに快勝し勢いに乗りたいところだ。
チームに流れを持ってきたい初戦。先陣を切るのは岩貞だ。今季、5試合に先発し46奪三振、防御率0.79とリーグでもトップクラスの安定感を誇る。今季初登板となった4月2日のDeNA戦(横浜)で今季初勝利をマーク後、なかなか援護に恵まれなかったが同29日のDeNA戦(甲子園)で2勝目をマーク。「つらい思いをしてる人がたくさんいる中で、自分ができることは本当に限られている。
これからも支援をしながら、野球は一生懸命頑張っていきたい」と、震災に見舞われた熊本を思い目を潤ませた心優しき左腕。快投を続けることが、熊本へのエールになる。ヤクルトの先発はエース・小川だけに、先制点を与えず接戦に持ち込みたい。
2戦目の先発は阪神復帰後、甲子園初勝利を目指す藤川だ。不振で4月14日に1度、登録抹消。約2週間の調整期間を経て復帰登板となった同30日のDeNA戦(甲子園)で6回2/3を3安打1失点。「いちばん良かった。球も走っていたしカーブの切れも良くなっていた」と、金本監督も復調に目を細めた右腕の快投に期待だ。
3戦目の先発は昨年、対ヤクルトを0勝3敗と苦手にした能見。今季、ここまで2勝2敗ながら直球の切れはここ数年ではいちばん。昨年、未勝利に終わった天敵にリベンジを果たしたいところ。一方のヤクルトの先発はドラフト1位ルーキー・原。兵庫県出身で東洋大姫路高の3年時にはエースとしてチームを夏ベスト8に導いた。阪神のドラフト1位・高山とのルーキー対決にも注目したい。
ヤクルトの打線に目を移せば今季、新加入した坂口をリードオフマンに川端、山田、バレンティンと打率3割を超える強打者がズラリと並ぶ。開幕から4連敗と開幕ダッシュにこそ失敗したが、4月末から5連勝と勢いに乗ってきた。阪神との対戦打率4割7分1厘の山田をどう封じるかが鍵になりそうだ。