オリックス・バファローズ
6.14(TUE)15(WED)16(THU)
阪神甲子園球場
1勝5敗と苦しんだ先週のビジター6連戦を終え、本拠地・甲子園に帰ってきた金本阪神。オリックスとのこれまでの対戦は通算22勝24敗とほぼ互角も09年の3勝1敗を最後に6年連続で勝ち越しがなく、昨年は3連敗。だが今季、オリックスは借金13でパ・リーグ最下位に低迷しているだけにここ数年の借りを返すチャンスだ。
巻き返しへ、初戦を託すのは能見だ。昨年のオリックス戦(京セラD)では5回途中を11安打6失点でKOされたリベンジのマウンドでもある。最近2試合はともに黒星だが、クオリティースタート(6回以上投げ、自責3点以内)はクリア。「しっかり抑えられるようにしたい」と静かに闘志を燃やしたベテラン左腕。昨年の対戦で2打数2安打された小谷野、3打数2安打のT―岡田の前に走者をためないようにしたいところ。一方、オリックスの西は昨年まで2年連続2ケタ勝利も今季、2勝7敗、防御率5.46と不調。「チームがもう1度、立ち直るきっかけを生み出せるようなピッチングをしたい」と決意をにじませた。
2戦目は青柳のプロ2勝目に期待したい。腕の振りはアンダースローだが、ボールを離す位置はサイドハンドに近く「クオータースロー」と自称するドラフト5位ルーキーが甲子園初見参だ。球界でもクイックの速さはトップクラスの西武・牧田を参考に、自身の投球フォームを修正するなど成長している。前回8日のロッテ戦はQVC独特の風に苦しんだが、変則的なフォームから140キロ台中盤の直球を繰り出す。オリックス打線との初対戦も有利に働くはずで、白星に導いてもらいたい。
3戦目の先発は藤浪が有力。9日のロッテ戦で打球が右手のひらを直撃し右手親指の打撲と診断されたが12日からキャッチボールを再開。14日にはブルペン入りし最終確認する。「日に日に良くなっている」とローテ通り中6日での登板に意欲。オリックス戦は14年に先発し2回6失点でプロ最短KOを味わった因縁の相手でもある。オリックスのエース・金子が右肩痛で登録抹消されプロ通算4勝の2年目左腕・山崎福とのマッチアップ。確実に勝利をつかみたい。
日米通算2000安打へ残り10本とカウントダウンに入った福留は「本拠地で決められたらファンも喜んでくれる」と甲子園での達成を視界にとらえる。また12日の日本ハム戦(札幌D)では西岡が1軍初となる外野守備にも就いた。西岡が外野を守れれば、打順の選択肢なども広がるだけに、金本監督のタクトにも注目だ。