福岡ソフトバンクホークス
6.17(FRI)18(SAT)19(SUN)
阪神甲子園球場
次のカードは、パ・リーグの首位を独走するソフトバンクとの3連戦。厳しい戦いが予想されるが、DH制が採用されない本拠地、甲子園という利点を最大限に生かしたいところ。「(勝てば)勢いが出ると思うけどね。まあなかなか難敵ですけど」と金本監督。攻守に隙がないソフトバンクだが、勝つためには投手陣が踏ん張ることが大前提だ。それだけに先発投手がカギを握っている。
まず、初戦には藤浪が先発する。16日のオリックス戦(甲子園)が雨天中止なり、プロ2度目のスライド登板となる。「しっかりと切り替えて次の準備をしたい」と不安はなさそうだ。9日のロッテ戦(QVC)で打球を右手親指に受け緊急降板したが、「指は大丈夫です」と準備は整った。
藤浪は昨年の交流戦でもソフトバンクと対戦。7回4失点で勝利投手になっている。それでも「そんなに悪くない状態で当たっても打たれた」と警戒心を強め、「大胆かつ繊細に、考えすぎないようにやっていきたい」と、強力打線封じをイメージしていた。
2戦目のメッセンジャーは、これまで対ソフトバンクは0勝4敗。しかし、14年の日本シリーズでは2試合、14回2/3を3失点で防御率1.85と抑えている。11日の日本ハム戦(札幌D)では7回無失点の力投。ファウルで粘ってくる打線に対して球数は要したが、「自分の投球さえできれば大丈夫だと思った」と丁寧なピッチングで得点を許さなかった。同様の投球ができればソフトバンクでもそれほどは打てないだろう。藤浪、メッセの2枚看板のでき次第ではカード勝ち越しが見えてきそうだ。
一方の、ソフトバンクの危険人物は城所だろう。プロ13年目の今季は打撃が好調で3割7分3厘、4本塁打。しかも対左投手からも4割7分1厘と全く苦にしていない。工藤監督も「普段の練習。休日もマシンを打ったり、野球に向けて日々の過ごし方がいい」と高く評価している。そんな男を塁に出せばポイントゲッターの柳田、内川、松田につながるだけに、何としても抑えたいところだ。
また、投手陣も強力だ。先発は中田、千賀、武田の3人が予想される。阪神打線は150キロ近い速球に弱く金本監督も「チームとしての課題」と度々、口にしてきただけに気がかりだ。さらにリリーフ陣もサファテ、スアレスら剛腕が多数。日米通算2000本安打がカウントダウンに入ってきた福留らを中心に何とか食らい付いて、少ないチャンスをものにしたい。