中日ドラゴンズ
4.28(FRI)29(SAT)30(SUN)
阪神甲子園球場
リベンジの中日戦へ キャンベルの爆発に期待 ドリスはセーブ記録更新なるか!
リベンジの舞台は整った。金本阪神は28日から森ドラゴンズを迎え撃つ。18日からの3連戦(ナゴヤD)では初戦に勝利しながら、その後、2連敗。守備のミスが相次ぎ、後味の悪い敗戦となった。指揮官も「嫌な負け方をした」と認めるように、甲子園で倍返しといきたいところだ。
28日は絶好調のエース・メッセンジャーが先陣を切る。今季はここまで4試合に先発し、3勝0敗、防御率2.49と安定感を見せている。特に前回登板となった21日の巨人戦(東京D)では8回を5安打、10奪三振で1失点と抜群の内容だった。
「相手は関係ない。とにかく自分の投球をするだけだよ」とクールな姿勢は崩さないが、相性もいい。昨季は中日戦7試合に登板し、4勝2敗、防御率1.56の数字を残した。金本監督も「メッセに関しては心配していない」と全幅の信頼を置いている。
29日の第2戦に先発する青柳も20日の中日戦(ナゴヤD)では7回途中まで3失点とまずまずの投球を見せた。6回までは2安打無失点だっただけに、最後の詰めだけだ。今季はまだ未勝利だが「とにかくチームの勝ちに貢献したい」と闘志を燃やした。翌30日は中7日と万全の調整で能見が先発する。
一方の中日はようやくエンジンがかかってきた。23日のDeNA戦(横浜)ではバルデスが今季初勝利を挙げ、20試合目でついに先発に白星がついた。打線もビシエド、ゲレーロの両助っ人に当たりが戻り始めている。森監督は「ゼロに抑えれば負けることはない。ただもう少し点が取れないと、投手に負担がかかる」と投手陣を中心とした守りの野球をベースに置きながらも、打線の奮起を求めている。
先発は29日から大野、バルデス、ジョーダンが立ちはだかる見込みだ。
相手先発はすべてサウスポー。阪神打線のカギを握るのは新助っ人のキャンベルだろう。キャンプ中に痛めた左手首痛が癒え、今週から一軍に上がってきた。
初打席となった25日のDeNA戦(甲子園)では8回に代打で登場し、二ゴロに倒れたが、しっかりとバットの芯でとらえていた。「これだけ満員の球場でプレーできるのはなかなかないし、精いっぱいやっていきたい」とチームに貢献することを誓った。
もう1人の助っ人にも期待がかかる。開幕から守護神として奮闘中のドリスは23日の巨人戦(東京D)で今季9セーブ目を挙げた。球団記録は藤川と呉昇桓が持つ月間9セーブ。「チャンスがあれば狙っていきたいね」と中日3連戦中の新記録樹立も視界に入っている。
昨季は14勝14敗2分とちょうど5割で4月を終えた。今季は何とか貯金を持って、5月に入りたいところだ。「守り勝つ、投げ勝つのも野球だけど、勢いをつけてバーンと勝ちたい」と金本監督は勢いに乗る勝利を求めている。猛打爆発で4月を締めくくりたいところだ。