読売ジャイアンツ
5.23(TUE)24(WED)25(THU)
阪神甲子園球場
黒虎で菅野を返り討ち
甲子園に3位・巨人を迎える3連戦。初戦は秋山と菅野が再び激突することになった。5月9日の東京ドームの一戦は、4試合連続完封を目指した菅野が8回4失点で、7回2失点の秋山に軍配が上がった。リベンジに燃える巨人のエースに対して、プロ8年目で覚醒した右腕が返り討ちにする。
ロースコアの投手戦は必至だ。ここまで3勝2敗、防御率2.44の秋山は、48イニングを投げて四球がわずか3。規定投球回到達者の中で最も少ない。精密機械のようなコントロールで、奪三振もリーグタイの43をマーク。今やメッセンジャーと並ぶ先発の太い柱となっている。22日には甲子園でランニング中心の最終調整。「いつも通り、立ち上がりをしっかり集中してきたい」と表情を引き締めた。
阪神打線でカギを握るのは、移籍後ワーストとなる4試合20打席ノーヒットの糸井だ。前回の菅野の対戦では1回1死三塁で右前打に運び、4試合連続完封の夢をあっさり打ち砕いた。金本監督が「そのうち打てるようになる」と絶大な信頼を寄せる3番打者。神宮3連戦でもフリー打撃では快音を連発しており、いい当たりが野手の正面を突くなど、巡り合わせが悪いだけ。聖地で頼もしい姿を取り戻してくれるはずだ。
21日のヤクルト戦(神宮)で連敗を3で止めた虎ナイン。日曜日は7連勝で、またも気分上々の月曜日の休日を過ごした。23日からの3連戦は、1948~49年の「大阪タイガース」時代に着用した上下、黒のユニホームをリメイクした「黒虎」で戦う。「ダイナマイト打線」として恐れられた当時の強力打線にあやかり、巨人投手陣に襲いかかりたい。2位・広島には2.5ゲーム差。伝統の一戦で首位固めをはかる。