読売ジャイアンツ
7.7(FRI)8(SAT)9(SUN)
阪神甲子園球場
前半戦最後の伝統の一戦。新人・小野がプロ初勝利をもぎ取り3タテを狙う
前半戦最後となる伝統の一戦。ホーム・甲子園で激突する3連戦は金本阪神の今後を占う大事なカードになるだろう。今季、ここまでの通算成績は10試合5勝5敗の五分と互角の戦いを見せている。昨年は9勝15敗1分けと大きく負け越し、甲子園での巨人戦は3勝9敗と苦汁を味わっただけに猛虎の目の色は昨年までとは一味違う。
カードの初戦を託されたのはドラフト2位右腕・小野。ここまで6試合全て先発として登板し0勝4敗、防御率4.64。プロ初勝利が遠い右腕だが、前回登板の中日戦(6月28日・ナゴヤドーム)では6回2安打1失点、前々回の楽天戦(6月18日・甲子園)でも7回5安打1失点と投げる度に好投を続けている。香田投手コーチも「変化球もある程度ストライクが取れるようになってきている。投げるごとに安定した内容を残している」と、入団時から課題だった制球難を克服しつつある右腕を評価している。巨人戦ではプロ初登板となる背番号28は「前回は四球からの失点。そういったところを注意して自分の投球をしたい」と意気込みを口にしている。甲子園のマウンドでライバルである巨人を相手に初勝利を挙げたいところだ。
新人右腕に立ちふさがるのは2015年の来日から8戦4勝1敗と虎キラーのマイコラス。ここまでも14試合に先発し6勝4敗、防御率2.86と安定した成績を残している。天敵撃破のキーマンとなるのは糸井、福留のベテランコンビだ。今季の対マイコラスは糸井が6打数3安打の打率5割、福留に関しては6打数4安打1本塁打の打率6割6分7厘とカモにしている。開幕当初に比べ状態が下降気味だが1番頼りになる2人だけに大いに期待したい。
2戦目は今シーズンの対巨人戦で3戦0勝1敗ながら防御率1.89と好投を続けている能見、巨人はファームで好投し一軍に復帰する内海のベテラン左腕対決が濃厚だ。そして3戦目には前回登板のヤクルト戦で6回3失点の粘投で4勝目を挙げた岩貞、巨人はDeNAからFA移籍した山口俊がスタンバイする。
首位・広島相手に2戦連続完封で勝ち越しを決め、勢いに乗るジャイアンツ。相手にとって不足はない。上位を維持し後半戦を迎えるためには勝ち越しは必須条件となる。聖地・甲子園で迎える伝統の一戦で金本阪神が昨年のリベンジを果たす。