中日ドラゴンズ
9.1(FRI)2(SAT)3(SUN)
阪神甲子園球場
逆転Vに向け、取りこぼしが許されない中日戦
大山が竜のルーキーに襲いかかる
高まってきた逆転Vの機運を逃すわけにはいかない。30日のヤクルト戦(甲子園)をサヨナラ勝ちで制し、今季最多の貯金14に伸ばした金本阪神。6.5ゲーム差と詰め寄った広島の優勝マジックも消滅。金本監督は「(マジック消滅は)もういい、毎回、毎回」とクールな姿勢は崩さないが、再びペナントが熱くなり始めている。
来週明けに首位攻防の広島戦(マツダ)が控えるだけに、9月1日からの中日3連戦(甲子園)は取りこぼしが許されない戦いになる。指揮官は「2勝1敗では物足りないかな」と話すように、3連戦3連勝を狙う。
1日の先発マウンドに立つのは青柳だ。「少しでも長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献したい」と腕をぶした。8月19日の中日戦(ナゴヤD)では8回途中まで1失点と好投し、4勝目をマークした。対戦成績は1勝1敗だが、防御率は2.84と抑え込んでおり、相性は悪くない。
ベテラン左腕の能見が2日の2戦目のバトンを受ける。8月26日の巨人戦(甲子園)では5回3失点で4勝目。7月1日のヤクルト戦(甲子園)以来、約2か月ぶりの白星に金本監督も「一番、うれしいのは能見。これで気分良くしてやって欲しい」と手応えを感じていただけに、連勝街道も期待できそうだ。藤浪を広島戦に回すため、翌3日はプロ2年目の竹安にプロ初先発の可能性が浮上している。
中日は1日の第1戦にドラフト4位左腕の笠原がプロ初先発する。ここまで13試合はリリーフ登板だったが、甲子園で大舞台が巡ってきた。2軍戦ではここ2試合で8イニング連続無失点。球団記録の8者連続三振もマークした。「ストレートの威力がセールスポイントです」と話す22歳の攻略は、虎のドラ1が握りそうだ。
大山は8月18日の中日戦(ナゴヤD)で笠原から7回に4号3ランを放った。「とにかく今は必死に食らいついているだけ」と話すが、30日のヤクルト戦(甲子園)でも2安打3打点をマークするなど、チームに欠かせない存在になっている。
金本監督は9月の戦いを「最後のラストスパート。甲子園は地元のファンが多いし、おもしろい戦いをしないと」と今季の集大成に位置づけている。悲願の逆転Vに向け、猛虎が本領を発揮する瞬間が訪れた。