中日ドラゴンズ
9.16(SAT)17(SUN)
阪神甲子園球場
2位確保に得意の中日戦 ドラフト2位・小野が京田との新人対決制す
2位確保に向け、取りこぼしだけは避けたいところだ。広島のマジックが1となり、12年連続のV逸が決定的となっている金本阪神。苦しい状況には変わらないが、Aクラス死守とクライマックス・シリーズの本拠地開催権を得るため、16、17日の中日2連戦(甲子園)は負けられない戦いとなる。
このカードはここまで14勝9敗と大きく勝ち越している。特にここ4カードは9勝2敗と圧倒している。金本監督は「まずは2位の確保でしょ。全く油断はしていないです。危機感があるし、楽観視はしていない」と3位・巨人に5.5ゲーム差をつけていても、慢心はない。
先陣を切るのはドラフト2位ルーキーの小野だ。プロ初登板から12試合連続で勝ち星がなく、7連敗と苦しんだが、8月29日のヤクルト戦(甲子園)で待望のプロ初勝利を挙げた。さらに9日のDeNA戦(甲子園)も白星こそつかなかったが、7回6安打1失点と好投した。
「変化球でしっかりカウントを取って、粘り強く投げたい。コースを狙うのではなく、ストライクゾーンに強いボールを投げていきたい」と意気込んだ。17日は日本ハムからウェーバーで加入したメンドーサが移籍後初勝利に挑む。
中日はドラフト2位ルーキーの京田が14日のヤクルト戦(神宮)で今季139安打目を放ち、1959年の江藤慎一の球団新人最多ヒットに肩を並べた。「これに満足することなく、積み重ねていきたい」と意気込むように、目指すのはセ・リーグ最多となる長嶋茂雄の153安打。残り12試合で14安打のハードルをクリアしたい。先発マウンドには笠原、小笠原の順で上がる見込みだ。
阪神もドラフト1位の大山がクリーンアップに定着し、奮闘を続けている。本人は「必死にやるだけです」と言葉少なだが、勝負強い打撃を見せている。片岡打撃コーチは「ここからは厳しいコースをどんどん攻めて来られる。それをどう乗り越えていけるか」と期待する。特に白鴎大時代から対戦のある笠原からは1本塁打を含む4打数2安打と結果を残しており、キーマンとなりそうだ。
16日の試合前には通算2000安打を達成した鳥谷の名球会ブレザー授与式が行われる。レジェンドの仲間入りを果たした背番号1の祝福ムードを勝利につなげられるか。リーグ制覇は絶望的となっているが、残り13試合も熱い戦いは続く。