横浜DeNAベイスターズ
10.14(SAT)15(SUN)16(MON)
阪神甲子園球場
帰ってきたエースが日本シリーズへ導く
シーズン3位のDeNAを甲子園に迎えてのクライマックス第1ステージ。最大3戦の超短期決戦は勢いが大事となる。
予告先発ではないだけに金本監督は先発ローテを明かさなかったが、メッセンジャーが軸になることだけは間違いない。8月10日の巨人戦(東京D)の右足腓骨(ひこつ)骨折から驚異的な回復を見せ、2ヶ月ぶりの一軍登板となった10月10日の中日戦(甲子園)では、4回を1安打無失点。最後は球団タイの7者連続三振で締めて、大舞台への予行演習を済ませた。
今季、DeNA戦は2試合に登板し、1勝1敗、対戦防御率3.00。いずれも敵地での登板だったが、防御率1.90と得意とする甲子園のマウンドとなれば、信頼度は跳ね上がる。決戦前日練習でも早くも気合が充満。「前の試合もそんなに無理したわけではない。長めにブルペンで投げたようなもの」と、中3日となる初戦の登板に意欲を見せた。
糸原、坂本が13日の前日練習から一軍に合流したのも、明るい材料だ。右膝靱帯(じんたい)損傷で離脱していた糸原はDeNA戦の対戦打率が3割6分。宮崎フェニックスリーグでも持ち前のシャープな打撃を披露。甲子園での打撃練習を見守った金本監督も「動きはいいように見えました」と目を細めていた。左脇腹を痛めて離脱していた坂本も「100%の状態です」と先発マスクをアピールした。
DeNAの初戦先発は、虎キラーの今永と井納がスタンバイしている。今永は今季、甲子園での阪神戦は3戦3勝の防御率0.48。メッセンジャーとの投げ合いとなれば、ロースコアの息詰まる投手戦となりそうだ。ただ、ラミレス監督は「勝つためには手段を選ばずやっていく」と奇襲も予告しており、昨季のCSで2戦2勝の井納を初戦に抜てきする可能性もある。
阪神バッテリーにとっては、ロペス、筒香、宮崎のクリーンアップをいかに封じるかがカギとなる。金本監督は「桑原を抑えると、筒香とかロペスに走者を置いての打席が減ってくる。しっかりマークしてほしい」と、1番・桑原の徹底マークを指示した。
今季、DeNAには14勝10敗1分けと大きく勝ち越している。甲子園の虎党の大声援を味方に、下克上日本一への第一関門に挑む。