中日ドラゴンズ
5.4(FRI)5(SAT)6(SUN)
阪神甲子園球場
「フレッシュローテで竜叩き」
勝率5割前後をキープしながら、阪神は上位進出を狙っている。4日からは9連戦の締めくくりとなる中日3連戦。主砲のロサリオが「日本の子どもたちにいいプレーを見せられるように、全力で頑張る」と意気込むように、満員が予想される本拠地・甲子園のファンを白星で喜ばせたい。
初戦を託されるのがドラフト2位左腕の髙橋遥だ。プロ初登板だった4月11日の広島戦(甲子園)では7回無失点で初勝利。鮮烈なデビューを果たした。ところが、一度登録を抹消されて迎えた22日の巨人戦(甲子園)は4回7失点。「1回目と2回目で全然違う。いいことも悪いことも味わったので、ズルズルいかないように」と冷静に現状を受け止めている。
金本監督が「普通に投げたら打たれない」とほれ込む直球は一級品。髙橋遥は「カウントを悪くしてしまったのが良くなかった。有利なカウントで投げていきたい」と制球面の安定を課題に挙げ「甲子園を味方にして投げていきたい」と2勝目へ気持ちを高めた。
2、3戦目は小野、岩貞の先発が予想される。2年目の小野は今季4試合で2勝、防御率3.09。4月28日の広島戦(マツダ)では5回を投げて7四球5失点と荒れ、111球を費やす苦しい投球だった。前回登板では投手のジョンソンに四球を与え、鈴木に満塁弾を浴びているだけに、特に先頭打者への四球は禁物。150キロの直球で中日打線をねじ伏せたいところだ。
13年ドラフト1位の岩貞は過去2試合はそれぞれ6回1失点、6回2失点と十分に先発の仕事を果たしている。22歳の髙橋遥、23歳の小野、そして26歳の岩貞。フレッシュな3人を後押しする打線も、活気づいてきた。上本、植田で組む1、2番が新たな武器として機動力を発揮。動きのある攻撃から糸井、ロサリオ、福留のクリーンアップで返すパターンは脅威だ。後ろを打つ糸原も状態を上げており、つながれば大量得点が期待できる。
一方の中日はまず、勝率5割に戻すことが目標。左腕・小笠原が先陣を切る。ここ2試合で計13失点と状態を落としているが、4月6日の阪神戦(京セラD)では7回2失点で今季初勝利。開幕投手の意地を見せられるか。2、3戦目はガルシア、大野雄大の先発が見込まれる。アルモンテ、モヤ、一軍復帰したビシエドの助っ人トリオが引っ張る打線は強力。大島、京田の1、2番も乗せたら厄介だ。
ゴールデンウィーク最後の3連戦。タイガースの若い力が、勝敗のカギを握ることになりそうだ。