東京ヤクルトスワローズ
5.22(TUE)23(WED)24(THU)
倉敷 |
阪神甲子園球場 |
地方の鬼・メッセンジャーから巻き返しを図る
5月反攻を期したはずのタイガースがなかなか波に乗れない。20日の中日戦(ナゴヤD)は1対6で完敗し、これで4カード連続の負け越し。借金3は今季ワーストで、ついに5位まで転落してしまった。首位に立つ広島と7ゲーム差。過去に5度の優勝のうち、最大逆転差は6.5ゲームで、デッドラインを越えたと言わざるを得ない。
休養日となった21日は本拠地・甲子園球場で先発投手陣による指名練習。「チームとして苦しい状況にはあるけど、自分の仕事ができればいいことが起こる」と声を張ったのはメッセンジャーだ。22日からは最下位・ヤクルトと3連戦。初戦は岡山・倉敷で行われるから、助っ人にとって実に縁起がいい。
10年8月17日の横浜戦(長野)こそ4回1/3を6失点だったが、地方球場では通算7試合で6勝無敗、防御率2.09。「マウンドからホームまでの距離は同じだし、どの球場も変わらないよ」と特別な意識はなく、今回も変わらぬ好投が期待できそうだ。同球場では昨年7月11日の中日戦で7回1失点。勝利投手にもなっており「いい球場だというイメージはある」と笑みを浮かべた。
ここまで8試合でリーグトップの6勝(2敗)を挙げ、防御率も1.95。4月25日のヤクルト戦(松山)で4勝目(7回を1失点)をマークしており、相性も問題なさそうだ。
一方の最下位・ヤクルトは阪神と2.5ゲーム差。3連勝すれば最下位脱出となるだけに、好調な打線が脅威になるだろう。1番を打つ山田哲は4試合連続マルチ安打を記録しており、5月も15試合で9度のマルチ安打。39試合で打率3割9厘、11本塁打、11盗塁とトリプル3へも視界良好だ。2番の西浦も規定打席をクリアし、坂口はリーグトップの打率3割5分6厘。12本塁打のバレンティンのコンディションも良く、2、3戦目に先発が見込まれる岩貞、秋山ともに気が抜けないだろう。
ヤクルトは石川、ハフ、山中の順で先発することになりそうだ。ベテラン左腕の石川は一軍に帯同しながら調整を続け、満を持して中15日で登板。ハフも15日の巨人戦(鹿児島)で来日初勝利を挙げている。サブマリンの山中は阪神との好相性が買われての抜てき。タイプの違う3人だけに、いずれも先制点がカギを握ることは間違いない。打線はここまで12試合連続で1ケタ安打と低調。昨季20本塁打の中谷が昇格する方向だ。投手陣は奮闘しているだけに、打線の奮起が勝利への近道。
まずは地方の鬼・メッセンジャーが停滞した流れを変える。