読売ジャイアンツ
5.25(FRI)26(SAT)27(SUN)
阪神甲子園球場
弾みをつけ交流戦スタートとなるか!?
せっかくの流れが一旦止まってしまった。22日のヤクルト戦(倉敷)は8対3で快勝。タイガースにとって、ひさしぶりに胸のすくような戦いだった。眠っていた打線が11試合ぶりに3点以上を奪い、2ケタ安打も13試合ぶりと奮起。甲子園に戻って上昇気流に乗るはずが、23日の試合を雨で流してしまった。
開幕40試合を消化して5度目の中止。「やりたいときにできないよね…」と正直な気持ちを打ち明けたのは金本監督だった。この時点で19勝21敗。交流戦を見据え「まずは(勝率)5割じゃないですか。3勝1敗。そうなれるように頑張ります」と明確に目標を設定した。
一時中断するリーグ戦。最後の相手は巨人だ。東京Dで戦った開幕カードを1勝2敗と負け越し、本拠地では3連敗。さらに5月8日からの敵地3連戦も1勝2敗だった。ここまで2勝7敗。指揮官も「分が悪すぎる。何とかしないと」と語気を強め、伝統の一戦で個々の反発力を求めた。
初戦の先発予想は岩貞で、登板予定だった23日から仕切り直しを図る。今季は4試合で2勝1敗、防御率1.96と安定。菅野と投げ合うだけに、どれだけ我慢できるかがポイントとなりそうだ。打線は開幕戦こそ相手のエースから5点を奪ったが、4月20日の甲子園では9回2失点で完投勝利を献上。打順を入れ替えた福留、ロサリオ、糸井のクリーンアップが機能すれば、勝機は十分にある。
2戦目の登板が見込まれる小野は、自身3連勝から2連敗中。5月5日の中日戦(甲子園)を最後に勝ち星から遠ざかっている。下位打線への四球をきっかけに失点することが多く、セ・リーグワーストタイの25四球と制球力が課題。相手の左腕・田口は5月に入り、3試合で防御率2.70(1勝2敗)と本調子を取り戻しつつあり、2年目右腕にとって踏ん張りどころだ。
3戦目に野上と投げ合うことになりそうな19歳右腕・才木にも相当の覚悟が必要となる。プロ初先発だった20日の中日戦(ナゴヤD)は5回12安打5失点でKOされており、一軍生き残りをかけた登板。再び与えられたチャンスを生かせるかにも注目だ。
就任3年目の金本監督にとって、過去2年間で借金生活のまま交流戦に入ったことがない。「今は打線でしょ。誰がどう見ても」とまずは菅野攻略、大量得点に期待。苦手のジャイアンツに打ち勝ち、パ・リーグ相手にも弾みをつけたい。