福岡ソフトバンクホークス
5.29(TUE)30(WED)31(THU)
阪神甲子園球場
5連勝と波に乗る猛虎が、日本一チームを迎え撃つ
投打がしっかりかみ合った。交流戦前、最後のリーグ戦は巨人との「伝統の一戦」。1975年から4年間着用の、水色の復刻ユニフォームを身にまとい、宿敵に3連勝。2位に浮上した。2014年以来となる、甲子園での巨人3タテでボルテージは一気に高まった。糸井の通算150号決勝弾。岩貞が菅野に投げ勝ち3勝目。中谷の劇的サヨナラV打。2年目才木のプロ初勝利。印象的なハイライトで機運を上げ、交流戦へ突入する。
ソフトバンクとの交流戦開幕カード初戦を任されるのはメッセンジャー。今季7勝(2敗)は、広島・大瀬良と並び、ハーラートップタイ。防御率2.22はリーグ4位と安定の投球を続けている。5連勝中のチームを引っ張るエースは、「自分がやるべきことをやるだけ。前回、自分に勝ちがついて連勝がスタートしたが、今まで通り何か変えることはない」。大黒柱は黙々と自分の仕事に徹する。昨季の日本一チームに「毎年1~9番までいい打線だと思う。だからこそ毎年勝ち続ける」と警戒しつつも、「甲子園で対戦するとDHがないからね。そこらへんは違うと思う」と、地の利を生かし、好スタートを約束する。
2戦目はルーキー高橋遥人。18日の中日戦(ナゴヤD)では、7回2/3を投げて1失点。2勝目を手にした。「やることは変わらない。バッターを意識している余裕はないので・・・」と謙虚な姿勢を崩さなかった。亜大出身の左腕は、先輩松田との対戦を聞かれると「すごい偉大な先輩なので対戦できるのは光栄。思い切って投げていければ」。ムードメーカーの松田斬りを果たせば勝利はグッと近づく。3戦目には今季4勝の右腕秋山が続き、万全の準備でタカ狩りに臨む。
12試合連続で1桁安打だった打線も一気に復調してきた。直近5試合は48安打と元気いっぱい。巨人3連戦では全て打順を組み替え、日替わりでヒーローを生んだ。
糸井に爆発の予感がする。最強右腕・菅野から打った、値千金の8号ソロは、自身150号のメモリアルアーチ。「どうやって打ったか分からない。声援が後押ししてくれた」と糸井節で振り返った。柳田との超人対決も見もの。「交流戦は大事なので、頑張ります」と意気込み、猛虎打線の中軸を担っていく。
ソフトバンクの先発が見込まれるのは岡本、石川、中田の右腕3枚。カード初戦での登板予定だったエース千賀が、アクシデントで回避。岩嵜、サファテら、鉄壁を誇ったリリーフ陣もケガで離脱しており台所事情は厳しい。金本監督も「やっぱり打力じゃないですか。打力アップですね。12球団最低打率ですから。打たないと」と見通しており、糸原、中谷、大山ら若手の奮起でホークス投手陣を撃つ。
昨季の交流戦は10勝8敗で4位。交流戦初優勝が達成されれば、悲願のリーグVは大きく近づく。