まずは勝率5割。交流戦残り2試合は必勝だ
今年の交流戦は同じセ・リーグであるヤクルトが最高勝率に輝いた。悪天候の影響もあり、タイガースに残されたのは2試合。ここまで6勝10敗の11位と低迷しているだけに、まずは19日のロッテ戦(甲子園)で意地を見せたいところだ。勝敗に目を向ければ29勝31敗の借金2。金本監督は「まだチャンスはある。2つ、何とか勝てるように。それだけですね」と、まずは勝率5割に戻すことを目標に掲げた。
ロッテ戦は1勝1敗。勝ち越しをかけたマウンドにはエース・メッセンジャーが上がる。月曜日の午前には大阪を中心に大きな地震が発生。移動の困難さなどから、甲子園で行われた投手練習は参加を見送った。金村投手コーチは「登板前日なので軽い動きでも問題ない」と強調。6月は2試合で1勝1敗、防御率6.00とやや下降線だが、貫禄の投球で9勝目を狙う。
元気のなかった打線も、最近6試合で3度の2ケタ安打を記録。一軍復帰した髙山や中谷ら、不振に苦しんだ若手が結果を出しているのは好材料だ。17日には新外国人のナバーロが入団会見。ロサリオもファームで復調気配を漂わせており、福留、糸井、鳥谷らベテランと絡み合えば、さらに攻撃は活発になりそうだ。
一方のロッテは交流戦で10勝7敗と3つの貯金をつくり、勝率5割に復帰した。62試合で29本塁打と一発こそないが、1番・荻野から新人の藤岡裕、中村、角中と続いていく打線は、ほぼ不動のメンバー。ここまで交流戦で3勝を挙げている先発・石川は「自分のボールを投げるだけ」と、初登板となる甲子園で好投することを誓った。
続く20日も甲子園に残り、こちらも1勝1敗のオリックス戦。注目の先発はドラフト1位の馬場が予想される。ウエスタンリーグでは5試合で3勝1敗、防御率1.89の好成績を残している右腕。この日は本拠地のマウンドで45球の投球練習を行った。「気負わず、自分の形でしっかり抑えていくことが大事」と決意表明。今季11試合で8勝1敗の左腕・アルバースと投げ合うことになりそうで「勝つ気持ちが大事。それを強く持っていこうと思います」とプロ初勝利へ全力投球するつもりだ。
交流戦を終えれば、4.5ゲーム差を追う首位・広島と甲子園で3連戦。まずは2連勝で締めくくり、気分良く仕切り直したい。