中日ドラゴンズ
7.3(TUE)4(WED)5(THU)
阪神甲子園球場
2カード連続の勝ち越しで、2位タイに浮上。
エース・メッセンジャーが10勝目を狙う
虎の勢いが加速してきた。借金6、2年ぶりの単独最下位でスタートしたDeNA、ヤクルトとのビジター6連戦は5勝1敗で勝ち越した。計62安打53得点と打線が爆発し、順位は2位タイへと浮上した。残り2つの借金返済へ―。球宴前の9連戦は、中日との甲子園決戦から始まる。
打線の中軸として期待がかかるのは5年目の陽川。「追い込まれてからのタイムリー。センターから逆方向を狙って打ったりとか、そういうのを覚えたかなと思うよね」と6月3日の一軍昇格以降、金本監督の評価は上がり続ける。日曜までの6連戦で24打数9安打、打率3割7分5厘、13打点、2本塁打と堂々の主役を務めた。糸井が欠場、福留が休養日となった1日ヤクルト戦(神宮)ではプロ初の4番に指名。「結果が出てよかった」と1安打2打点に胸をなで下ろした。
中日の予告先発は3年目の小笠原。今季3戦で1勝1敗と星は五分だが、防御率1.89に封じられ攻略には至っていない。打率3割1厘2毛、40打点、10本塁打、15盗塁とチームトップの成績を残す糸井が、6月30日のヤクルト戦(神宮)で右足に死球を受け負傷交代。1日の同戦はベンチ入りがなかったが、代わりに糸原や俊介、北條らが奮起。新外国人のナバーロも、来日初安打初打点を挙げて期待に応えた。まずは、好調の打線で勢いをつけ、3連勝といきたいところだ。
来日9年目で初のオールスター出場を決めたメッセンジャーが、9連戦の先陣をきる。「交流戦くらいから、チームも本来の野球ができていなかった。ここ最近はいい野球ができている。これを続けていけば」と竜封じを誓った。現在9勝の右腕。白星を挙げれば、過去最速の10勝到達となるが、大黒柱は「確かに個人的に2桁は大きいことだが、自分が勝ったということはチームが勝ったということ。そっちが重要なこと、チームの方を優先したい」とクレバーな投球で相手に向かっていく。
首位広島とは6.5ゲーム差。簡単な数字ではないが、一つ一つ勝利を重ね、虎視たんたんと王座を狙っていく。