読売ジャイアンツ
7.16(MON)17(TUE)18(WED)
阪神甲子園球場
さあ後半戦!メッセンジャーでまずG倒だ
借金を3つ残しても、切り替えられる材料はいくらでもある。阪神の後半戦は巨人3連戦でスタート。開幕カードと同じ伝統の一戦だ。
今回は本拠地・甲子園が舞台。ファンの後押しは心強い限りで、先発のメッセンジャーも気合十分だ。
「後半の一発目。いつも重要なところだというのは承知している」。今季の開幕投手も託された右腕は、金本監督の意図を十分に理解。「勝負して、チームに勢いをつけられれば。自分の仕事に集中して、自分の能力を出し切りたい」と熱い気持ちを隠さなかった。
ここまで15試合で9勝5敗、防御率3.14。巨人戦は2試合に登板し、1勝1敗、防御率2.77とまずまずだ。36歳で大黒柱としてフル回転中。シーズン序盤の勢いはなく、6月は2勝2敗、防御率3.67と状態をやや落としている。さらに7月3日の中日戦(甲子園)では、6回途中を自己ワーストの10失点でKO。球宴にも初出場しただけに、疲労面が気になるところだ。
だからこそ、打線の奮起が求められる。絶対的な柱である糸井が右足腓骨(ひこつ)骨折から復帰することはできず、4番には陽川が座るだろう。金本監督は「結果を出し続ければ、ずっと試合に出られる」と評価し、思い切りのいい打撃にかかる期待は相当だ。
メッセンジャーとともに球宴を初体験した1番の糸原、新外国人のナバーロも同様だ。
大ベテランの福留も休養を挟み、心身ともにリフレッシュ。セ・リーグ最低のチーム打率2割4分3厘が上昇すれば、チーム全体に与える好影響は計り知れない。
阪神に1ゲーム差をつけて2位の巨人も、勝率5割復帰へ王手をかけている。先発は今季6試合で2勝1敗、防御率2.29のベテラン左腕・内海。「チームはいい波に乗っていると思う。さらにいい波をつくれるように」とまずはゲームメークに全力を尽くすつもりだ。ともに首位・広島の独走にストップをかけ、逆転優勝を目指す第一歩。ただの1勝ではなく、大きな意味を持つ戦いになる。