東京ヤクルトスワローズ
9.14(FRI)15(SAT)
阪神甲子園球場
CS進出へヤクルト2連戦 打ち勝って連勝だ
CS進出を目指す阪神にとって、重要度の高いヤクルト2連戦だ。それは初戦の先発・小野も自覚しており「何とか最少失点でいきたい」と強調。今季4試合で3勝1敗と好相性でも「勝ってはいるけど、3失点が多いので」と油断する様子は全くなかった。
プロ2年目で開幕からほぼローテーションを守り、19試合で7勝5敗、防御率4.82は及第点。ところが8月18日のヤクルト戦(神宮)を最後に、3試合続けて白星から見放されている。制球を乱し、四球から失点するのが悪いときのパターン。「直球の質をどうにかできれば。状況判断をしながらの投球が課題なので。打者との兼ね合いなど、しっかり考えながらやりたい」と冷静さを保つことをテーマに掲げた。
Aクラス入りには、2連勝しておきたいところ。小野の好投はもちろん、打線にも相当な期待がかかる。3番を打つ福留は11日の中日戦(甲子園)で右太ももを痛め、スタメン出場は難しそう。9月だけで4本塁打と一気に状態を上げてきた大山、陽川らの奮起が不可欠だ。4番・糸井は安定しているだけに北條、糸原の新1、2番コンビの出塁率もカギを握りそうだ。
対するヤクルトは相変わらず打線が充実している。坂口、青木の1、2番はともに打率3割を超え、山田哲は2年ぶり3度目のトリプル3へ視界良好。主砲・バレンティンは9月の月間打率が1割5分4厘と不調だが、ここ一番での勝負強さと破壊力は脅威だ。先発は3年目の原。阪神戦は3試合に登板しているが、先発は今季初めてだ。8月は4試合で3勝負けなし、1完投と好調。勢いに乗せれば、厄介な存在になる。
首位・広島のセ・リーグ3連覇が目前に迫る一方、2位以下はいまだ混戦が続いている。金本監督は「9月に入って、ずっと活発に打ってくれている。失敗を恐れずに、自分の持っているものを全部出してほしい」と打線に力強いメッセージ。先制、中押し、ダメ押しと理想的な攻撃ができれば、おのずとチャンスは広がる。