読売ジャイアンツ
9.23(SUN)24(MON)
阪神甲子園球場
主将・福留のスタメン復帰が近い。猛虎が地元で1・5差の宿敵・巨人を撃つ
この勝利は何かを変える1勝になるかもしれない。1勝1敗で迎えた22日の広島戦(マツダ)。2回に梅野が2点適時打で先制すると、3回には中谷の4号3ランなどで一挙に6点を挙げた。先発・藤浪も6回4失点で4勝目。期待の若手が投打で結果を出して王者に勝ち越した。これで6連戦は2勝2敗のタイ。23日からは1・5ゲーム差、3位の巨人を甲子園で迎え撃つ。聖地では今季の負け越しが決まっているが、金本監督も「甲子園で勝てるように。選手も甲子園で勝つことを意識してやって欲しいですね」と地元での「伝統の一戦」が、猛虎の勢いを加速させる戦いになりそうだ。
主将・福留のスタメン復帰が近い。22日は9回から左翼の守備につき最終確認。11日の中日戦(甲子園)で、一塁を駆け抜けた際に右ふとももの張りを訴えしばらくは代打での出場が続いていた。患部の回復を優先しながらチームを鼓舞し、残り16試合を前にして万全の状態で戻ってくる。9月は32打数16安打で打率は5割ちょうど。打点11と勝負強さは健在で、大きな戦力が戻って来る。巨人の先発は左腕の今村。9日では雨天のためノーゲームとなったが、3回まで2安打無失点と抑えられていた。7試合連続で先制点を挙げている打線に、頼れるベテランが復活すれば、序盤での“今村撃ち”の期待も高まる。
阪神は青柳がG倒に挑む。前回登板した15日のヤクルト戦(甲子園)では5回2/3を3失点。「もう少し長いイニングを投げたかった」と悔いた。同戦はノーゲームだった9日以来の登板。ジャイアンツ相手には過去6戦1勝4敗と分は悪いが、今年1年間ファームで磨いてきた制球力と強気の内角責めで抑え込みたい。
巨人・岡本に注意が必要。甲子園では3割9分5厘。好機にめっぽう強く虎にとっては嫌な存在だ。2死からの出塁でも命取りになる可能性大で、プロ4年目で30本塁打に達成するなど飛躍を遂げた主砲の前に走者をためないことが大切になる。クライマックス・シリーズ進出を争う宿命のライバルには、絶対に負けられない。