東京ヤクルトスワローズ戦
10.4(THU)
阪神甲子園球場
ホーム3連戦の初陣には青柳が先発。苦戦する聖地で意地をみせてほしい。
チームに明るい話題があった。ルーキー島田が19日からコロンビアで行われる「第2回WBSC U―23(23歳以下)ワールドカップ」の日本代表に選出された。9月23日から再昇格した俊足外野手は、3日の広島戦(マツダ)で、うれしいプロ初安打。二軍では26盗塁でリーグ2位と1年目からタイトル争いに加わり、8年ぶりのウエスタン・リーグ優勝に走塁で貢献した。盗塁死19も「チャレンジすることを恐れずいっている。同期の熊谷には負けたくない」と積極的な姿勢が最大の武器だ。通算381盗塁で2003、05年のリーグ優勝の立役者となった赤星憲広の「背番号53」を継承した快足が、チームから唯一の選出で日の丸を背負う。
リーグ2位を確定させたヤクルトとの一戦には青柳が上がる。9月15日の同戦(甲子園)では5回1/3を投げて3失点で今季初黒星を喫した。「(対戦する)イメージはしやすい。(前回)負けているので、反省を生かして投げていきたい」とリベンジ宣言。坂口、雄平と打率3割を超える左打者が並ぶが「左バッターに対して攻めきる。コントロールミスはあると思うけど、置きにいくのではなく強いボールで勝負したい」と下手投げから内外、高低のゾーンを目いっぱい使って封じ込める。女房役の梅野も「相手をみながらどう攻めていこうと、意図しながら配球することができている。(次回登板に向けて)明るくなっていい」と右腕の成長を実感している様子。
攻撃陣では3日の広島戦(マツダ)でも初回に先制の中前打を放った好調のナバーロに期待したい。9月は3割5分3厘(51打数18安打)と来日後の最高の月間打率を残し、存在感をアピール。9月14日(甲子園)の対戦で8回1安打と完璧に抑えられていた原樹理からもチーム唯一の安打を放った。4日の先発は2年目の右腕・星と勢いのある若手が対戦相手。ここまで3本塁打は全て敵地での一発で、そろそろ本拠地での初アーチも見たいところだ。
今季、甲子園では19勝36敗2分とホームでの借金は17まで膨らんでしまった。聖地での戦いは泣いても笑っても残り5試合。一戦必勝、スローガンに掲げた「執念」を最後までみせて欲しい。