横浜DeNAベイスターズ
5.3(FRI)4(SAT)5(SUN)
阪神甲子園球場
矢野監督の言葉に力が入ってきた。「ウチは成長していかないといけないチーム。個々の選手がどういうことをすべきか。勝っている試合では、それができていると思う」。セ・リーグ王者の広島に連勝し、勝率を5割に戻した1日の試合後。「どういう状況でも、タイガースらしい野球をすること。これからの課題であり、挑戦するところだと思う」と熱く訴えかけた。
本拠地・甲子園に腰を据え、DeNAと3連戦。前回は敵地で3連勝を飾り、最大で6あった借金減らしの足がかりをつかんだ。初戦の先発は西。中5日でのマウンドだ。ここまで5試合で2勝3敗と黒星が先行しているが、防御率は2・50と安定。4月27日の中日戦(ナゴヤD)は移籍後ワーストとなる6回5失点で降板し「前回は極端な配球をしてしまった部分がある」と反省を口にした。
4月14日の中日戦(甲子園)で2勝目を挙げ、そこから自身2連敗中。ともに先発陣を支えるはずだったメッセンジャーやガルシアが抜け、ローテの軸として踏ん張ってきた。テーマはリラックス。「そこまで責任を考えなくてもいいと、投手コーチにも言われたので。あまり意識をせず、自分の投球をすればいいのかなと思います」と好投が期待できそうだ。
泥沼の10連敗を脱出した最下位のDeNAは2年目・阪口がプロ初先発。今季はイースタン・リーグの5試合で1勝1敗、防御率5・96にとどまっているが、先発の駒不足によって抜てきされたようだ。阪神にとってはデータのない右腕。「直球が武器。持っている力を出せれば」と意気込みを打ち砕くには、打線の奮起が欠かせない。
1番として完全に定着したドラフト1位の近本が絶好調で、糸原とのコンビは成熟過程。4番の大山にもここ一番で当たりが戻りつつある。糸井、福留の両ベテランに加え、新外国人のマルテにも来日初本塁打。間違いなく攻撃の幅は広がるだろう。負傷離脱していた大黒柱・メッセンジャーの復帰も目前。貯金生活に入れる材料がそろってきた。